■
現代詩人論叢書1
『西脇順三郎論−詩と故郷の喪失』
佐久間隆史
東西古今の詩心を体現しながら、現代詩の世界に大きな足跡を残した西脇−現今の詩的状況を踏まえながら、その詩と詩学の核心に鋭く迫る注目の評論集。言語把握の特質、西脇詩学の普遍性他。
ISBN4-88625-220-6 定価1,937円(5%税込) ■
現代詩人論叢書2
『アンリ・ミショー論集成−非日常の亀裂へ』
小海永二
「試練・悪魔祓い」の著者ミショーの人間と芸術を能う限り抉ってみせた待望の評論集。グラビア「アルバム・ミショー」付。
ISBN4-88625-329-6 定価2,446円(5%税込) ■
現代詩人論叢書3
『金子光晴論−世界にもう一度Revoltを!』
石黒忠
エゴとエロスの血の傷を豊富な資料によって検証し、光晴文学の真髄をつく犀利な新論考。解説・木津川昭夫。
ISBN4-88625-347-4 定価2,548円(5%税込) ■
現代詩人論叢書4
『現代女性詩人論−時代を駆ける女性たち』
麻生直子
茨木のり子、石川逸子、高良留美子、堀場清子、西岡寿美子、森崎和江、石垣りん他現代女性詩人11人の本格的詩人論。
ISBN4-88625-325-3 定価2,548円(5%税込) ■
現代詩人論叢書5
『宮沢賢治論−銀河のいざない』
原子修
もっとも刺激的な天体、あるいは銀がそのものとして発光する宮沢賢治。その創造者としての秘密は意外に見破りがたい。宮沢賢治は、いまだれを、銀河にいざなおうとしているのか。
ISBN4-8120-0428-4 定価1,946円(5%税込) ■
現代詩人論叢書6
『若き日の井上靖−詩人の出発』
宮崎潤一
こんどの著書では、作品を通して語りかける作者の声にじっくりと耳を傾けながら、調査した結果をその声に照らし合わせて作品を解釈している。著者のこの態度と方法が、この著書を、説得力のある優れたものにしていると、私は思っている。(工藤茂・跋文より)
ISBN4-8120-0529-9 定価2,625円(5%税込) ■
現代詩人論叢書7
『D.H.ロレンスの詩と思想−コスモスへの回帰』
金山等
現代の詩的風土に深い影響をもたらした詩人として、ロレンスはいま世界的に再評価の機運のさ中にある。彼の生涯にわたる代表的な詩篇をとりあげ、その独自の詩論と思想の全貌を追求する。
ISBN4-8120-0550-7 定価2,625円(5%税込) ■
現代詩人論叢書8
『小野十三郎論−風景にうたは鳴るか』
明珍昇
短歌的抒情の否定と自己認識の絶えざる更新への意志に賭けた大阪のロゴス・小野十三郎の世界。それは、民衆への愛と懐疑、「精神」に対立する「物質」の認識、それらを対置的に合体させる詩の創造に挑んだ偉大な道筋である。
ISBN4-8120-0591-4 定価2,625円(5%税込) ■
現代詩人論叢書9
『唸る星雲・草野心平』
新藤謙
宇宙感覚の詩人草野心平は、何故戦争詩を書いたのか。戦時中、南京政府に加担した負の部分を、心平の社会意識の変貌ととらえて、鋭くその実体を解剖した出色の評論。
ISBN4-8120-0653-8 定価2,625円(5%税込) ■
現代詩人論叢書10
『陳千武論−ひとりの元台湾特別志願兵の足跡』
秋吉久紀夫
かれの文学は、かれのみの声でない。台湾に居住する人々を代表する声であり、延いては、永い間被圧迫者であった発展途上国のひとびとの声をも代表する声である。
ISBN4-8120-0658-9 定価2,625円(5%税込) ■
現代詩人論叢書11
『伊東静雄−詠唱の詩碑』
溝口章
静雄詩は、敗戦の滅びに至る時代精神と共に在った。その屈折と苦悩と錯誤に喘ぐ「詠唱の詩碑」に、戦後の視座に拠る光を当て、その詩業を辿り返すことで、詩に於ける近代の終焉を問い、現在を顧みる斬新で真摯な詩論の集成。
ISBN4-8120-0721-6 定価2,625円(5%税込) ■
現代詩人論叢書12
『島崎藤村論−明治の青春』
永野昌三
「あ ゝ 、自分のやうなものでも、どうかして生きたい」この言葉に人生と芸術に対する一切を感得した著者の労作。合本『藤村詩集』を中心に据えて、その詩精神の軌跡をたずね、明治時代にあって、その営みがいかなる意味をもち得たかを検証する。
ISBN4-8120-0743-7 定価2,625円(5%税込) ■
現代詩人論叢書13
『詩人 その生の軌跡−高村光太郎・釋迢空・淺野晃・伊東静雄・西垣脩』
高橋渡・著
詩人の内面に湧きたつ生の意識が、いかに時代と現実に拮抗しておのれの言語世界を生成したのか、個性の独自な宿命に生きた5人の詩塊に迫り、その詩心のありかを尋ねることで、現代と現代詩に欠落するものを問い直す。
ISBN4-8120-0753-4 定価2,625円(5%税込)
|