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■ 現代詩の前線1 『最後の抱擁』
小川英晴 詩人紹介/小海永二
彼は1冊の詩集ごとにそれぞれ固有の世界を創るという企てを敢行し続けている。そこには物語があり、彼の夢がある。彼の夢は、この夢なき時代にどこまで人の心にとどくだろう。私には彼の心が痛いように伝わってくるのだが。(小海永二)
ISBN4-8120-0471-3 定価1,732円(5%税込)

■ 現代詩の前線2 『マンモスの轍』
堀口精一郎 詩人紹介/中村不二夫
やや顔を赤らめたダンディーな紳士は、いつもどこか無国籍的な臭いを体全体から発散している。…この詩人の現代詩に賭ける情熱は尋常ではなく、本詩集は現代詩を変革させる大きな起爆剤になるかもしれない。(中村不二夫)
ISBN4-8120-0484-5 定価1,732円(5%税込)

■ 現代詩の前線3 『スクランブル交差点』
袋江敏子 詩人紹介/葵生川玲
詩は身体の内部から立ちあがってくる“風”と言ってよいだろう。袋江さんの内部から立ちあがってきた、これらの“風”が、時代の“風”と確かに触れ合っているのがわかる。〈いま 耳元を過ぎて行ったのは そんな風だった〉(葵生川玲)
ISBN4-8120-0476-4 定価1,732円(5%税込)

■ 現代詩の前線4 『海が見たい日』
塩野とみ子 詩人紹介/内山登美子
不確かでとらえどころのない日常から、ふとした実感を巧みに掬い上げて、魂の声に昇華させたのが、これらの詩篇といえるだろう。(内山登美子)
ISBN4-8120-0494-2 定価1,732円(5%税込)

■ 現代詩の前線5 『浮遊』
大森隆夫 詩人紹介/大井康暢
彼の詩は、ことばの可能性を求める垂直的な詩であって、拡散することばと求心的な直観力とのバランスがつくる緊張が、どこまでイメージの迫真性を獲得するか、そこに詩的課題を置いているように思う。(大井康暢)
ISBN4-8120-0502-7 定価1,732円(5%税込)

■ 現代詩の前線6 『水のゆくえ』
斎藤央 詩人紹介/西岡光秋
小石のような孤独を握りしめて優しい阻害感に悩む斎藤央の内部で、当分の間、水のひびきは、生と死の意味を問つづけながら柔軟な魂の詩を共鳴させることであろう。(西岡光秋)
ISBN4-8120-0509-4 定価1,732円(5%税込)

■ 現代詩の前線7 『十二支異聞』(えといぶん)
前田新 詩人紹介/三谷晃一
さらにいえば、政治も農も暮らしも、そして詩も、彼にあっては一つのものであった。会津高田町。会津文化発祥の地ともいわれるこの町に、前田新はよく似合うと人はいう。(三谷晃一)
ISBN4-8120-0514-0 定価1,732円(5%税込)

■ 現代詩の前線8 『鏡井戸』
国広博子 詩人紹介・菊田守
この詩『鏡井戸』には、六十年余りの歳月を誠実に生きぬいてきたひとりの女性のこころの鏡に映る人生模様があり、その詩はときに内部の井戸に生きる〈魂の鯉〉のゆらぎのように哀切に光り輝いて見えてくる。(菊田守)
ISBN4-8120-0520-5 定価1,732円(5%税込)

■ 現代詩の前線9 『済州島の女』(チェチュドのおんな)
金水善 詩人紹介/堀口精一郎
彼女のゆったりしたおおらかな心の底には珍しい幅広い社会性と、骨太い旺盛な批評精神が脈打っている。まさに、「済州島の女」の血が色濃く流れているのである。(堀口精一郎)
ISBN4-8120-0531-0 定価1,732円(5%税込)

■ 現代詩の前線10 『青い地球のソリチュード』
永井力 詩人紹介/瀬谷耕作
なぜ詩を書くのか、と彼は自分を問いつめ続ける。その問も答えも重たく渋りがちなのは、「言葉の無明」を噛みしめているのだ。父祖の汗と涙の染み込んだ美田は今、資本主義的「開発」に飲み込まれかけている。(瀬谷耕作)●茨城文学賞受賞
ISBN4-8120-0533-7 定価1,732円(5%税込)

■ 現代詩の前線11 『幻郷鳥獣虫魚譜』
井口克己 

ISBN4-8120-0548-5 定価1,732円(5%税込)

■ 現代詩の前線12 『海のてがのびて』
小林きく 詩人紹介/三谷晃一
その詩業に接するものは彼女のメッセージを正面から受けとめることだけを考えればよい。本来詩が担うべきものがなにかを、体で識っている詩人、それが小林さんである。(三谷晃一)
ISBN4-8120-0562-0 定価1,732円(5%税込)

■ 現代詩の前線13 『花狩人』
細野豊 詩人紹介/岡田武雄
日本的抒情性と国際的な批評性とのせめぎあい 彼の生活は職業柄外国で暮らすことが多く、その異風土の中で身につけてきた国際人としての、教養と知性と信念の故に硬質の詩を書く。(岡田武雄)
ISBN4-8120-0584-1 定価1,732円(5%税込)

■ 現代詩の前線14 『夢歳月』
澤田和子 詩人紹介/小川琢士
澤田さんは自分で経営するりんご園で汗を流して働き、深いところから湧いてくるその思いに耐え、対象化して、やがて自分の内面世界をつくった。その世界に気づいた時が本当の自分との出会いであった。(小川琢士)
ISBN4-8120-0583-3 定価1,732円(5%税込)

■ 現代詩の前線15 『星のきのこ』
入谷寿一 詩人紹介/河邨文一郎
入谷寿一の詩の骨格を成すものは、凜列な北の自然の的確な描写だと思うが、的確であるがゆえに自然と人間との対立の姿にも、互に血肉をつなぐ存在関係が明らかだ。(河邨文一郎)
ISBN4-8120-0619-8 定価1,732円(5%税込)


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