■新・日本現代詩文庫53『香川紘子詩集』

香川紘子/著

 古典的なテーマである「信仰と美」が彼女の中でいかにアウフヘーベンされたのか。また知的好奇心の塊である彼女が手を出した哲学が、信仰と葛藤することはなかったか、また詩作にどのような影響を及ぼしたのか。相矛盾する多数のベクトルが混在するのが香川紘子の世界である。あらゆる方向から分析しなければ、彼女の世界は見えてこないだろう。
(みもとけいこ・解説より)
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 その詩作品はまさに香川さんその人である。香川さんの生き方そのものが、詩人であると言っても過言ではない。また「詩人は生まれるのではなく培われる」ということを深く感じる。与えられた環境の中でより自分らしく生きぬく、その〈サバイブ〉精神に打たれる。
(森原直子・解説より)
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