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■ 叢書新世代の詩人たち1 『目覚めれば花』
萩原里見 跋/高橋喜久晴
彼女のうすい皮膚の襞を透かして見えてくるのは透明なエロスの鮮血である。そのエロスは透明ではかなく哀しい。自然のままの広野をと静かに覆っていく初雪のように。(跋文より)
ISBN4-88625-250-8 定価1,732円(5%税込)

■ 叢書新世代の詩人たち2 『底なし水差し』
陣内淳介 跋/岸本マチ子
切れ間のないレチタティーボ。意味というより意外なことのなりゆきとリズムが不思議な快感をさそってくれる。この一種人間的でその癖もっとも人間的な語り口のうまさは一体なんなのか、わたしは戦慄を覚える。(跋文より)
ISBN4-88625-245-1 定価1,732円(5%税込)

■ 叢書新世代の詩人たち3 『イーサルミの石』
篁久美子 跋/麻生直子
篁さんの詩には物理的な岩盤をたたきながら、そこに生物学の本来の生命理論を掘りだすような豊かで美しいメッセージがこめられている。それは現代や未来にむけての科学的領域のなかに、新しい詩の時代が突入していることを示している。(跋文より)
ISBN4-88625-248-6 定価1,732円(5%税込)

■ 叢書新世代の詩人たち4 『Orange』
中島悦子 跋/広部英一
夢の成熟−真夜中の空を/かけあがるオレンジ/その夜は/私の爪がぜんぶ/鳥の嘴になった夢をみました。これは確かな詩の成熟の兆候である。詩集『Orange』は第1幕。第2幕への開演を告げるベルは鳴っている。(跋文より)
ISBN4-88625-261-3 定価1,732円(5%税込)

■ 叢書新世代の詩人たち5 『厨房のマリア』
成見歳広 跋/葵生川玲
うどんの玉がミキサーのなかで、/まぶしい落日のなかで、きれいに光ったこと。/そのおどろきと、よろこび(光の代理人)対象を見つめる眼が光る。純粋な眼のなかに、いい知れぬやさしさがある。(齋藤マモル)
ISBN4-88625-275-3 定価1,732円(5%税込)

■ 叢書新世代の詩人たち6 『ぶりこ石幻想』
北村瑠美 跋/丸地守
この詩集はある意味で82歳で亡くなった父親への鎮魂歌でもある。自由と浪漫を追い求めた父との相克と敬慕。継母との愛憎。これらの傷痕をみずからの肉に烙印して、北村詩はひとつの人格を得て立ち上がったのだ。
ISBN4-88625-309-1 定価1,732円(5%税込)

■ 叢書新世代の詩人たち7 『砂のくちばし』
井村たづ子 跋/佐久間隆史
もぎたての果実のような新鮮で爽やかな味と、死の気配だけで開閉する日々のドアのもつスリリングな場面を共有する詩の世界。井村たづ子の待望の第1詩集。
ISBN4-88625-3105 定価1,732円(5%税込)

■ 叢書新世代の詩人たち8 『海の家』
栗原俊 跋/高橋順子
居場所をなくしたものの胸の鼓動が聞こえる 鴎が「嘴をまるめ白い鳩になったりした」の描写も、「紐みたいな細かい影を引き摺って」歩くおばあさんの描写も不思議で、美しい詩である。私はこういう詩に栗原俊の「海」を感じる。
ISBN4-88625-311-3 定価1,732円(5%税込)

■ 叢書新世代の詩人たち9 『蝶の谷』
幸田和俊 跋/佐久間隆史
おかしみと味ある軽み 幸田さんの詩の大きな特質は、一言で言えば、それが身にまとう抽象性にあると言えるのではないか。読んでいて、情緒がまといつかず、からっとしていて、軽みがまた大きな魅力を形造っているのである。
ISBN4-88625-357-1 定価1,732円(5%税込)

■ 叢書新世代の詩人たち10 『鏡には映らなかった』
上村多恵子 跋/西岡光秋
詩を書く行為とは、魂の聖域を築こうと意志することにある。上村多恵子の聖域構築は彼女があとがきで触れている仮想現実を意味する。この詩集の魅力もまさにその願望の深さにあるということである。(西岡光秋評)
ISBN4-88625-391-1 定価1,732円(5%税込)

■ 叢書新世代の詩人たち11 『石笛』
西田純 跋/森田進
無垢な童心を保ちつづけることの至難の道を西田純はあえて選んだ。人はどこから来て、何者であり、どこへ行こうとするのか、という永遠の問いを引き受けて長編少年詩に挑戦したのである。
ISBN4-8120-0401-2 定価1,732円(5%税込)

■ 叢書新世代の詩人たち12 『金の裏のついた夕べの雲に』
竹生淳 跋/森田進
この詩集を貫く素朴なるものの本質は、明るい敬虔といっていいだろう。この瀬戸内的キリスト教徒が創りあげるスケッチ詩の世界は貴重である。明るい敬虔がとらえた詩の真実の質は、日本の詩のもう一つの可能性を切り拓いてくれるに違いない。(跋文より)
ISBN4-8120-0417-9 定価1,732円(5%税込)

■ 叢書新世代の詩人たち13 『稲穂がそよぐ』
永井力 跋/葵生川玲
生活感覚、身体感覚を通して得られた「稲作」と「港湾労働」の世界 ビュウビュウと心に響く表現は、単に告発する激しさだけではなく、風土と人間を抱きとめて、再生する生命を凝視め続けてきた強さなのだ。(跋文より)
ISBN4-8120-0426-8 定価1,732円(5%税込)

■ 叢書新世代の詩人たち14 『枕もとの海』
安藤秀一 跋/竹久昌夫
そうして、あの無償の発見の為の行為のみが反復する。それが非所有者たらんとする者の生きることの意味なのだろう。素晴らしき発見が世間的なあらゆる意味を打ち消してしまう、その視点を今まさに彼は指さしている。(跋文より)
ISBN4-8120-0434-9 定価1,732円(5%税込)

■ 叢書新世代の詩人たち15 『悲しみの尽きるところから』
細野豊 跋/岡田武雄
異国の歴史や風土や人情から感受される愛や禁忌、語りかける肉親や友人たちへの慕情と嫌悪は、細野の心象の世界の再現にほかならない。いわば心底から国際人とはなりきれない少年の感性の必然の表現化として捉えることもできよう。(跋文より)
ISBN4-8120-0456-X 定価1,732円(5%税込)

■ 叢書新世代の詩人たち16 『乾花の向性』
太田昌孝 跋/石原武
ナラの「トオノミネ」の音について/語る声の中に/書けない憧れが潜んでいるが「トオノミネ」という音。その永遠へ、詩人の感受性はふるえる。西脇詩学の樹液を存分に受容した太田君の詩人としての稟質を、私はこの三行に見る。(跋文より)
ISBN4-8120-0512-4 定価1,732円(5%税込)

■ 叢書新世代の詩人たち17 『誰のものでもないソレア』
萬屋雄一 跋/中村不二夫
事物を鋭く看破する冷徹な目と、愛やエロスを基軸とした清明な精神世界の呈示があり、その詩が内包する世界観の大きさからも、私はこの萬屋が新しい世代の旗手となりうる逸材であることを実感している。(跋文より)
ISBN4-8120-0511-6 定価1,732円(5%税込)

■ 叢書新世代の詩人たち18 『ゆもとの暮鳥さん』
芳賀稔幸 跋/森田進
忘れられ消えていった路、川。埋もれていった過酷な暮らし。おのれの血流と暮鳥の愛の淀みとを折り重ねながら、闇の底の軌道を甦らせていく語り口は、怪しい光を放っている。(跋文より)
ISBN4-8120-0537-X 定価1,732円(5%税込)

■ 叢書新世代の詩人たち19 『うろくずやかた』
西野りーあ 跋/丸山勝久
りーあの詩が、これほど強く読者の胸に迫ってくるのは、聖と俗の危うい均衡、いうなれば、崖っぷちの上に立つエロスが放つ光芒の凄さである。更に特筆すべきは、西野の原情念には国境がないということである。(跋文より)
ISBN4-8120-0551-5 定価1,732円(5%税込)

■ 叢書新世代の詩人たち20 『捩じれた闇』
田中俊彦 跋/比留間一成
彼は建築家だ。都市を風景としてとらえ、遺跡の柱を見ても全容が想像できる。鳥の目とたしかな感覚を持ち、現代を見つめる。この詩集は登山でいえば登り口に立ったところ、足元の日本文化を深くみつめながら、ゆっくり登頂を目指して欲しい。(跋文より)
ISBN4-8120-0547-7 定価1,732円(5%税込)


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