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■ 日本現代詩文庫41 『岸本マチ子詩集』
解説/黒田達也・花田英三
岸本さんの詩は、一口にいって沖縄の特異性を基調において、才気煥発というか幅広いジャンルの語彙が、音を立ててほとばしる勢いをもっている。陽性でカラッとしていて、南国の原色を連想させる生きた人間臭さがある。(黒田達也・解説より)
ISBN4-88625-259-1 定価1,050円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫42 『菊田守詩集』
解説/伊藤桂一・土橋治重
私は、詩というものは、人間を何らかの意味で救済し得る、眼にみえぬ力をもっていてほしいと思うし、そういう意味では菊田さんの詩には、さわやかに人の心を潤すものが灌漑されている。(伊藤桂一・解説より)
ISBN4-88625-277-X 定価1,050円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫43 『岩瀬正雄詩集』 (絶版)
解説/大江満雄・平光善久・山室静・藤原定
この詩人は、もちろんこの世界のすばらしさというものを十分知っているが、多分そのために、かれの出会った現実の情景にひとつひとつ、律義に付き合い、それをさけるということをしないできた。(三木卓)
ISBN4-88625-266-4 定価1,050円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫44 『小松弘愛詩集』
解説/片岡文雄・林嗣夫
私は、夕暮れ、鳥を食べに行く。鳥は羽毛を毟られ、首が長くなり、眼球が抜け落ちている。胃袋の内壁は外にさらされている。(「狂泉物語」より)
ISBN4-88625-279-6 定価1,050円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫45 『岡崎純詩集』
解説/斎藤庸一・広部英一
北陸の詩人・岡崎純の世界! 黙々と自分自身の詩を書いている岡崎純氏に、僕は限りない敬愛の情を覚える。この詩集のなかの死者たちは、取り乱すこともなく、それぞれ自分の運命を享受してしずかな死を迎えている。(黒田三郎)
ISBN4-88625-280-X 定価1,050円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫46 『柴田基孝詩集』
解説/藤富保男
彼は〈影〉になる部分に何かリアリティを感じている。真すぐな道、あるいは水平、垂直な理論よりもまがりくねった道や、非理論的叙述にパッションを向ける。そこにインテンシティがうなる、と彼は信じている。(藤富保男)
ISBN4-88625-273-7 定価1,050円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫47 『西岡寿美子詩集』
解説/麻生直子・大崎二郎
私たちはみじかい いのちの時間の中を歩いてゆく/葉の落ちつくした並木/いつもと同じ道だ/けれどもいつものようでない道/崩れたビルに街路燈がひとつ/しずかに雨をはじき返している(「凝視」より)
ISBN4-88625-281-8 定価1,050円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫48 『磯村英樹詩集』
解説/青木はるみ・小池昌代
いざなぎは火照った体を干草の褥に横たえている/小屋の中にはけものくさい匂いが立ちこめている/死んだように動かぬいざなみの白い体に/榾火の映えが揺れている(「生きものの歌」より)
ISBN4-88625-274-5 定価1,050円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫49 『佐久間隆史詩集』
解説/内山登美子・冨長覚梁
近代詩以降の詠嘆とその詠嘆を内側に閉じていこうとする完結への危機から、見事に脱出しようとする佐久間隆史の精神には、雪の持つ純白なイメージの充溢の果てに、祈りのイメージがせりあがってくるといった拡がりの趣がある。
ISBN4-88625-282-6 定価1,050円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫50 『福田万里子詩集』
解説/有田忠郎
悲しさと寂しさ。福田さんの詩の基調の一つはそこにある。その感情は人間の存在の底に触れていて、決して情緒が表面を掠めることがない…。(解説より)
ISBN4-88625-283-4 定価1,050円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫51 『岡田武雄詩集』
解説/犬塚堯・金丸桝一
えてして修飾されがちな内面を少しのうそもなく、誇張もなく、しかも高々とした詩境が描き出されていた。この境地に到達する迄にどれだけ永年の真摯な戦いをしてきたのかを思って一篇の詩を読むごとにしばらく感慨に耽るといった状態であった。(犬塚堯・解説より)
ISBN4-88625-294-X 定価1,050円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫52 『有田忠郎詩集』
解説/島村久邦
自ら歌いだす結果としてのリズムも、語の誕生も、究極的には文体と呼ぶことになるおおいなる切りすてと定着のあいだの沈黙の劇も、まことにその書き手の魂の位相をあらわすというほかにない。(解説より)
ISBN4-88625-295-8 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫53 『狩野敏也詩集』
解説/鎗田清太郎
「食」という人間はじめ生物にとって最もリアルなものを詩的対象とし、それを言葉によるフィクションに溶かしこみ、おそろしくも楽しい形而上的リアリテとしてふたたびそれを現実の人間生活に打ち返している。(解説より)
ISBN4-88625-296-6 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫54 『石原武詩集』
解説/秋谷豊
独特の切りつめた言葉の緊張感。そしてそこに同時に即物的な現代の実像に迫るリアリズムがあって、それが彼の詩を堅固なものにしている。このリアリズムは、彼の実在的抒情の本質と密接につながるものと見ていいだろう。(解説より)
ISBN4-88625-298-2 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫55 『花田英三詩集』
解説/高橋順子・矢口哲夫
地名がその場所の雑多な印象を伴って立ち現れてくるとき、花田英三の詩の生きのよさは部類である。地名が雑多な印象とくっついているということは、その地名が生きていて、現在進行形であるということだ。(高橋順子・解説より)
ISBN4-88625-316-4 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫56 『内海康也詩集』
解説/大塚堯・小笠原茂介
男のくせに(こうしたいい方はよくないが)薄化粧したような詩人が多いなかで、また大道芸人のような客寄せ詩人が多いなかで、内海さんのように素顔で、しかも眉根をはっきりさせた武者振りの詩人がいることを貴重なものと思う。(大塚堯・解説より)
ISBN4-88625-317-2 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫57 『日高てる詩集』
解説/小野十三郎・青木はるみ・津高和一
詩の言語空間にある、心情的なもので日常を浅くすくってしまわない感覚的構築は、これはもう日高さん独自の世界であります。(小野十三郎・解説より)
ISBN4-88625-342-3 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫58 『山本耕一路詩集』
解説/堀内統義・香川紘子
山本耕一路の作品世界の植物、動物、鉱物、人事などの森羅万象には、この詩人に固有の、感覚の放射線が放たれている。読者がその波長を、無限に多様な感受により受け入れることの可能な、自由で開かれた広々とした空間と言うべきだろう。(堀内統義・解説より)
ISBN4-88625-343-1 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫59 『井奥行彦詩集』 (絶版)
解説/永瀬清子・秋谷豊
数多くの作品に登場するかずかずの生きものたち。これらの素材はどれも新鮮であり、明快である。屈折したイメージの暗い部分を温かい目で見ている。これは人間を優しいいたわりと、愛情と皮肉と、悔恨の気持で見ているのと同義語なのである。(秋谷豊・解説より)
ISBN4-88625-344-X 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫60 『高橋喜久晴詩集』
解説/石原吉郎・陳千武・金光林
高橋氏の作品で、私の関心をひくことは、死の意味の問い直しということである。死は生の継続であるとするこの認識は、いわば生の意味を「直角に」変える。それは危機的であるゆえに正統的であると、私がくり返す理由もそこにある。(石原吉郎・解説より)
ISBN4-88625-340-7 定価1,325円(5%税込)


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