1 2 3 4 5 

■ 日本現代詩文庫81 『丸山勝久詩集』
解説/鎗田清太郎・中村不二夫
たしかに、立原道造−象徴詩−リルケ、というラインをひくといっそう丸山の詩は理解しやすくなるようだ。内面凝視の涯に外界の物象がつながってくるという詩のかたちがそれである。(鎗田清太郎・解説より)
ISBN4-8120-0433-0 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫82 『大滝清雄詩集』
解説/粒来哲蔵・土橋治重・上林猷夫
大滝清雄の詩には、きわめて軽く、そして、さりげなくイメージを転変させるものがある。単なる転位ではない。わたしはそこに、色から空に転じ、また空から色に帰る〈無〉の思考の運動のようなものを感じる。(土橋治重・解説より)
ISBN4-8120-0446-2 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫83 『岡崎澄衛詩集』
解説/中村光行・嶋田隆輔
岡崎詩の牙旗には、青空と見紛う絶妙の香りがあるのだ。清澄の香りは、ふくらみを豊かにして力強く、それでいてやわらかい。こころの動きが判然としており、気品ある余韻が、なんとも言えぬ。(中村光行・解説より)
ISBN4-8120-0455-1 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫84 『畠山義郎詩集』
解説/小坂太郎
魂の孤独とは人間への強い関心と深い共感から生まれるもので、人間不信や嫌悪の対極にあるものである。山深い過疎の里合川にあって、全国に先がけて「社会福祉の町」を宣言した詩人首長の「弱い者から学ぶ」高潔なヒューマニティの源泉を汲みとることができる。(解説より)
ISBN4-8120-0460-8 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫85 『内山登美子詩集』
解説/南川周三・中村千尾
純粋なおどろきと感動からの率直な発語がある。詩の初心−まさしくそれであろう。ベテランにしてこのもぎたての果実のような詩の生理の持続は珍重するに価する。それとともに、底深く一種なやましい情念のたゆいがある。(南川周三・解説より)
ISBN4-8120-0459-4 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫86 『糸屋鎌吉詩集』
解説/比留間一成
…このように現在の閉ざされた中から言葉を立ち昇らせ、その所在を確保し続け、ゆるやかに言葉を紡ぎだしている。/この心境は、詩作こそ生であるばかりでなく、生こそ詩であるということを意味していよう。(比留間一成・解説より)
ISBN4-8120-0453-5 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫87 『玉置保巳詩集』
解説/梅田卓夫・大野新・以倉紘平
玉置氏は、ぼくらが夢とか幻覚とか名づけてともすれば避けようとするものに、静かに意識を向けていく。それは人間の内部の恐ろしさに耐えることでもある。それを意志と呼んでもいい。知性の力と呼んでもいい。(梅田卓夫・解説より)
ISBN4-8120-0465-9 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫88 『鎗田清太郎詩集』
解説/犬塚堯・堀切直人・辻井喬
我が国には珍しい、思想詩が書けるという骨太な詩人という側面と、抒情詩を歌うことができる含羞に包まれた優しい横顔と、人生への生真面目な正面からの立ち向かい…と、その矛盾に満ちたダイナミズムによって構成されている。(辻井喬・解説より)
ISBN4-8120-0468-3 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫89 『寺田弘詩集』
解説/上林猷夫・大滝清雄
近来の作品は、人間的に成熟した年輪の重さを窺わせ、美意識にみちた誠実な人間愛によって貫かれているところに、詩人寺田弘独自の美質を見るのである。(上林猷夫・解説より)
ISBN4-8120-0472-1 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫90 『瀬谷耕作詩集』
解説/立川英明・真尾倍弘・大滝清雄
端的にいうなら、この厖大な物語は、躍動と静止、思考と論理の妙が、幻想と現実の中で具象化し、事件の輪郭をたくみに全体的に捉えていて、現代詩の一方法といったことにも思い及ぶのである。(真尾倍弘・解説より)
ISBN4-8120-0473-X 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫91 『扶川茂詩集』
解説/太田秀男・鈴木漠
扶川さんの「少年詩」は、単なる教師と生徒の、あるいは大人と子供の関係などを、はるかに超越した形而上性、愛の高みに至っているだろう。その「少年詩」に開眼することによって、扶川さんはついに先師を超えたのであった。(鈴木漠・解説より)
ISBN4-8120-0479-9 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫92 『上田幸法詩集』
解説/丸山由美子
この昭和20年8月15日を境に“動かず喰わず”を信条に、きわめて鋭敏な独創性を持つ上田の感受性は、自分たちがふだん使っていることばを相手に、自分の詩の世界を鍛えあげはじめたのである。(解説より)
ISBN4-8120-0488-8 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫93 『南川周三詩集』
解説/杉本春生・福田陸太郎
何かそれなしには自分が自分でなくなるような場、自分が由来する場所への不断の渇きが伺われる。それを〈ふるさと感覚〉と言いきってしまうことはできない。もっと深い、それなしには存在そのものが崩れてしまうような場への渇きだ。(杉本春生・解説より)
ISBN4-8120-0487-X 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫94 『進一男詩集』
解説/阿部良雄・島尾敏雄・遠丸立・柴田基孝
作者は奄美の島がもたらす「離脱と執着の意識の二重性」を指摘するが、これはあたかも、かれの心に潜む現代文明とのかかわりあいの文脈を示唆するかのようであり、それがまた喪失感と土着意識という二面性を投影する。(柴田基孝・解説より)
ISBN4-8120-0481-0 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫95 『杉谷昭人詩集』
解説/金丸桝一・田中詮三
杉谷の詩にはじつに軽妙なウィットが包みこまれているものも多く、そのことはまた、彼の詩のひとつの大事な特徴であるというか、大きな要素であることをも附言しておかねばならない。(金丸桝一・解説より)
ISBN4-8120-0503-5 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫96 『柏木義雄詩集』
解説/梅田卓夫・広部英一・島田修三
死や永遠が日常の時間と交差し、それを垂直に寸断してしまうとき、明らかに詩人の精神は日常を越えた位相に浮遊している。詩人はその長い詩的営みを通して、死や永遠を直視して揺るがない叡知に満ちたまなざしを育てた。(島田修三・解説より)
ISBN4-8120-0505-1 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫97 『小川琢士詩集』
解説・森田進
選び抜かれた言葉たちは、読み手の内部に樹液のように沁み込んできて、やがて満ち潮となる。そして、生の根元あるいは宇宙の息吹のようなものに不意に触れたような気になる。が、ほんとうに確信するには、読み手の丹念な咀嚼が必要である。(解説より)
ISBN4-8120-0482-9 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫98 『相澤等詩集』
解説/上林猷夫・荒川洋治・笠野半爾
表現は、一語一句角度を持っていて晦渋だが、人間と道具たちとの実際的でそれだけに詩的でもある関わりの深さがあざやかに描き出されていて、感銘がある。(荒川洋治・解説より)
ISBN4-8120-0430-6 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫99 『比留間一成詩集』
解説/島朝夫・伊勢山峻
比留間氏は前に「鳥が叫ぶ。それを後に哲学者が証明する。鳥が詩人だ」といった。詩作の姿勢の根底にはこのことがある。豊饒な夢幻の世界や孤絶な世界が、一向に弱さを感じさせないばかりか、最近の作は力強い光彩さえ放ってきている。(伊勢山峻・解説より)
ISBN4-8120-0457-8 定価1,325円(5%税込)

■ 日本現代詩文庫100 『原民喜詩集』 (絶版)
解説/藤島宇内・小海永二
原民喜の魂は姉の死、妻の死を媒介に、無数の死者の魂と交響しあうようにみえたが、死にゆく者の嘆き、魂の内部に生きている死者の魂、現実に物質と化した死者と交響しあったのではないことをよく知っていたのも原民喜自身であった。(藤島宇内・解説より)
ISBN4-8120-0517-5 定価1,325円(5%税込)


 1 2 3 4 5 

 
E-mailでのご注文を承ります!

Copyright 2002 DOYO BIJUTSUSHA SHUPPAN HANBAI.All rights reserved.