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■41『天南星の食卓から』(てんなんしょうのしょくたくから)  
清岳こう 解説/小松弘愛
「天南星」は、地下茎は食用・漢方薬にもなるが、一般に有毒食物である。この毒(薬)はユーモアという糖衣をまとっていることが多く、アハハと笑っているうちに毒がまわってくる、あるいは薬が効いてくる、ということになる。(解説より)
ISBN4-8120-0749-6 定価1,995円(5%税込)
   

■42『カイロスの風』
原田道子 解説/森常治
原田の詩的政治学は、染色体やDNAを相手にした「細胞政治」だ。従来の言葉で「毛細管」に入って、そこを走る「鬼」などとらえることはできない。そのとき、有効になのはイラクのように、組織化されていない、ほぐれた言語であろう。(解説より)
ISBN4-8120-1193-0 定価1,995円(5%税込)

   

■43『ハンモックに微睡みながら』
大塚欽一 解説/森川治
本詩集が取り組んだ様々の引用の声は、作者の体験に発しながらも、声の交響は、個人を遥かに超えている。それを、出生前の胎児が胎内で母親を始めとして、胎児にとっての内外の世界を聞く、その基底の体験に擬えることもできよう。(解説より)
ISBN4-8120-1199-X 定価1,995円(5%税込)

   

■44『黄泉の蝶』
前原正治 解説/冨長覚梁
この詩集は、感性の果てに凛然と形成された精神の鎮魂の祈りと形容することのできる、多彩と清新さとの結晶としての小宇宙でもある。そして、それらは前原の感性が、すみずみまで浸透した感覚の束ともいえる。(解説より)
ISBN4-8120-1203-1 定価1,995円(5%税込)

  ■45『金色の青い魚』
國中 治 解説/一色 真理
近代的自我や知性が解体した後に前面化してきたのが、夢や幻想など、それらの背後にこれまで抑圧されてきた集合的無意識の領域なのだ。國中さんの作品が今、私たちにこれほどまでに共感を覚えさせるのは、それが私たちの内部で進行しつつある自我の縮小と、集合的無意識の拡大という大きなドラマを、見事に描き出しているからに違いない。(一色真理・解説より)
ISBN 定価1,995円(5%税込)
■46『地上の生活』
柳内 やすこ 解説/杉山 平一
たゞ空想や願望のレールに乗らないで、あくまで地上の高さで考える世界は、いたずらに非日常や妄想へ走る詩へのアンチテーゼとしても、新しい独自の孤独の詩人の道であろう。
宇宙の果ても見守る人の「地上の生活」という題名はいかにも重く美しい。(解説より)
ISBN 定価1,995円(5%税込)
■47『草原の草原のアクシス』
麻生秀顕  解説 一色真理
麻生秀顕はけっしてインターネットから出発した詩人ではないが、にもかかわらず最も早い時期からホームページでネットに詩を発表し始めた、新しい世代の旗手ともいえる詩人の一人である。だが、麻生の詩はインターネットをはじめとするコンピューター画面の向こう側の世界への深い親和を示しながらも、その中にはけっして収まりきらないモチーフを抱えていることで、同世代の中でも際立った存在感を見せている。(解説より)
ISBN 定価1,995円(5%税込)
■48『Nとわたし』
春木節子  解説 中村不二夫
この詩集のすべてが作者の内観によって構築されている。そして、その内観は自己意識とは別の自己であって、それによってすべての詩は自己意識を越えて立ち現われてくるものへと変換されて、それは瞬時に一つの物語として、純文学として、読み手の心を魅了してやまない熱気を孕む。(解説より)ISBN4-8120-1361-5 C0392 定価1,995円(5%税込)
■49『遊牧亭』
長谷川忍  解説 菊田守
しっかりした心の芯((しん))に支えられて長谷川の眼は、いつも醒めている。ライブに行っても、コメディアンを見ても、紫陽花を眺めても、泡盛を飲んで島の娘の寂しい恋歌を聞いていても、いつも心は醒めている。これからも、長谷川忍は「人間の根源的な懐かしさ」を求めて詩を書き続けるだろう。 ISBN 4-8120-1396-8 C0092 定価1,995円(5%税込)
■50『我らの明日』
秋元  炯/著
これは、まさに現代の黙示録である。『見えない凶器』である「近代主義」という魔性と、「戦後民主主義」という毒性を告発し、挑戦する図式を採った構成となっている。まさに“血まみれの男”が体を張って、魂の底から絞り出したものということができよう。
ISBN 4-8120-1426-3 C0392 定価1,995円(5%税込)
 
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