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 21世紀詩人叢書49『遊牧亭』
長谷川 忍/著
しっかりした心の芯((しん))に支えられて長谷川の眼は、いつも醒めている。ライブに行っても、コメディアンを見ても、紫陽花を眺めても、泡盛を飲んで島の娘の寂しい恋歌を聞いていても、いつも心は醒めている。これからも、長谷川忍は「人間の根源的な懐かしさ」を求めて詩を書き続けるだろう。(菊田守・解説より)
ISBN4-8120-1396-8 C-0392 定価:1,995円(5%税込)
  
        
 詩集 あかるいカメラ
一ヶ瀬 治夫/著
喪失を拒んで、存在の原基に立ちつづけるこの詩人が編んだ詩の花束は、〈あなた〉に捧げられている。全篇に、形而上学的な〈あなた〉への親密性と希求が、限りない変奏曲となって響いている。これは、抒情の分泌を拒否する詩人が、魂の永遠化を大胆に試みた音楽なのである。(森田 進)
ISBN4-8120-1401-8 C-0092 定価:1,680円(5%税込)
         
 ■詩集 光のオマージュ
森井 香衣/著
ひたむきに詩を求めて、野を駆けつづける少女だった彼女。
やがて静かな観照の時間がきて、青い水管橋をこえてゆく雲のように、自身の〈小さな在り処〉を風景として眺められる境地に達した。〈空白も編み込めば模様になる〉と彼女はうたう。たゆまぬ努力に、光もまた、惜しまずに祝福をおくるだろう。(新川和江)
ISBN 4-8120-1404-8 C0092 定価:2,520円(5%税込)
  
         
 ■詩論・エッセー集 生と変容
木津川 昭夫/著
木津川昭夫の哲学なり詩論を断定的に言うことはできないが、彼のいう「幻視」「幻想」「異化」「異界」というような概念は、現実遊離とか実体のない白昼夢とかを意味するものではなく、深い現実認識、体験と洞察の果てに見えてくるものの言葉による造形化、を意味するものであることとほぼ諒解できる。 (鎗田清太郎・解説より)
目次より
T、現代詩人論
更科源蔵・日塔聰・佐々木逸郎・宮野尾文平・長島三芳・鎗田清太郎・土橋治重・西岡光秋・金光洋一郎・神保光太郎・太田浩・堀内幸枝・狩野敏也・天彦五男・高橋渡・赤石信久・高良留美子・真壁仁・今辻和典・松本建彦・
U、詩論・エッセー
終戦記念日に考えたこと   詩との出会いと沈黙
現実から詩の異界に遊ぶ  二十世紀の戦争と現代詩
日本の世紀末の恐怖と東京の過去と現在   魂の浄化を求めて  その他
ISBN 4-8120-1407-7 C0095 定価:2,625円(5%税込)
 ■詩集 禁猟区
木津川 昭夫/著
この詩集には二つの特色がある。一つは1988年の訪米時に想を得た作品、「ポトマック河畔の逆風」「北のホテル」などの寓話的な諷刺詩があり、もう一つは象徴詩やシュールレアリスム風の詩が多く、エッシャーが描いた不条理とパラドックスの幻想に魅せられ、筆者は抒情を超える世界を求めている。
ISBN 4-8120-1403-1 C0092 定価:2,310円(5%税込)
 ■詩集 分け入っても
宮沢 肇/著
《ロゴス的世界のイメージ》 この詩集で宮沢肇は、言葉と時間の関係に光をあて、死生一体のロゴス的世界の存在を透視した。そこでは現実には一度死んだ樹木、花、魚、母、自死した詩人、少年特攻兵たちも、ロゴスとして生きていたのだ。「分け入っても分け入っても青い山」(山頭火)とは、この詩的世界の原風景なのであろう。 (鎗田清太郎)
ISBN 4-8120-1409-3 C0092 定価:2,100円(5%税込)

 ■詩集 神ニモマケズ
阿部 宗一郎/著
山形最上川の流域から発せられたこの声は、既成の抒情と叙事の枠を大きく飛び越えている。哲学と思想と美が整然と統合されたこれらの詩篇は、歴史をかいくぐってきた読み手の深部を揺り動かすだろう。この独自な論理をもった声にどう応えていくかが、こちら側の詩的責任なのである。(森田 進)  
ISBN 4-8120-1422-0 C0092 定価:1,890円(5%税込)
         
 ■詩集 花の季節
佐久間 隆史/著

花の季節に

ひさしくやんでいた雪が
また降りはじめている

季節にかかわりなく
降る雪
夏の暑さの中でも
舞ってくる雪である

生まれたのは
東京
しかし生の起点は
東北
地図の上にない東北である
(「花の季節に」より)     
ISBN 4-8120-1417-4 C0092 定価:本体2,200円(5%税込)
■詩集 私の絵地図
宇津木 愛子/著
待望の第一詩集
なにごとも真摯に受けとめ 決して逃げない。そうした芯の強さと 同時にぽちゃんと川に落ちたりおぼれたりする可愛らしさ。巧まずして生まれたこれらの詩編にひとつの人生が透けてみえる。(内山登美子)  
ISBN 4-8120-1420-4 C0092 定価:本体2,000円(5%税込)
■詩集 動物記
中井 ひさ子/著

ペンギンの背中が
叙情的だなんて
知らなかった

「淋しいね」。カラスがぽつりと呟く。すると、世界はいきなり秋になり、動物たちはみんな、どこかへ帰りたくなってしまうのだ。人と動物がバリアフリーで生きる、魂の原郷。−−中井ワールドへ、ようこそ!(一色真理)   
ISBN 4-8120-1415-8 C0092 定価:2,100円(5%税込)

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