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■ 詩集 『ネットの中の詩人たち』
島 秀生 /編・著

それぞれの愛。それぞれの心。
詩集だと意識しなくても
どなたにでも読んで頂ける「本」です。
あなたと同じ「心」に出会って下さい。


ISBN4−8120−1525−1 定価1,470円(5%税込)

■ 詩論・エッセー集(2) 詩と遊行
木津川 昭夫/著
今日、現代詩人は、現代詩の唯一の読み手である。
社会の中で孤立する詩の環境から、いかに詩の読者の誕生がなされるか。詩の制作の位置から詩の読みの位置へのパラダイム転換によって、詩は永らえ、詩は孤立から救われる。こうした読者論的な遊行詩人の姿に接することは、木津川昭夫の全業績の遠近法に見られる。(岡本勝人・解説より)
目次より
T.詩・詩集評
長谷川龍生・浜田知章・新妻博 / 舟山逸子・矢口以文・土橋秋良
村田正夫・金子秀夫・大滝修一 / 小川アンナ・田村雅之・清水恵子
武田弘子・坂上清・倉持三郎 / たかとう匡子・下村和子
中桐美和子・溝口章・高良留美子
U.書評
(1)小説、阿部昭『父と子の連作』・外
(2)評論、上総英郎『太平記』幻想・外
(3)エッセー、秋谷豊『ぼくのアジア探険誌』・外
V.エッセー
素白の風景から花の季節に /山の人の話 /桐の花のことなど
梶井文学のふるさと / 金子光晴の日本人論
その他 ISBN4−8120−1527−8 定価2,625円
(5%税込)

■ 詩集 『花、一枚、一枚』 
金敷 善由 /著
この詩集の心奥には、絶えず訴えかけてやまない物の怪の妖気が漂っている。そこに展開するのは、ときに痛苦に堪えながらうつろに咲きつづける花の姿の挽歌であり、闇のかなたに介在する死者を悼む哀歌でもある。その両者の号泣がきこえてくる。(西岡光秋)
ISBN4―8120―1523―5 C0092 定価2,100円(5%税込)
 

新・日本現代詩文庫36  『鈴木 亨 詩集』
鈴木 亨/著 
生まれて 学び 病み/怯えつづけた日々の営み
わたしを囲む十里四方の/小さい日本が こがらしに鳴る
この老残の身には しかし/国という名の重圧も いまは薄らぎ
ときに 異邦人めく幻惑の中で/揺れて そよぐ 〈うたごころ〉よ(「冬の国」より)
この詩人にやどった〈詩の志〉は、この人の〈十字架〉だったのだ。自我の意識の芽生えからおさない詩作のたのしみをおぼえ、人は詩の道にはいる。ところがこの詩人にはそういう任意の選択でなく、命ぜられたかたちの道があった。気ままな手すさびとして詩作をしえないとすれば、寡作の理由もおのずから解けようというものである。(西垣脩「解説」から)
 鈴木さんには、『遊行』『歳月』などのすぐれた詩集がおありですが、最近、『火の家』という詩集を出版なさいました。火宅のことでございますね。お家のなかのごたごた((、、、、))、これまでの鈴木さんなら、きっと避けてお通りになったにちがいない事柄、いわゆるカッコ悪い題材に、この詩集で鈴木さんは、敢然と取り組んでいらっしゃいます。 鈴木さんが居直った! と一読して震えのようなものを感じました。これは愚痴などではなく、文学上のお考えがあってこうした題材に取り組まれたのだ、と。鈴木さんの詩はこれからますますおもしろくなって行く、という予感がしきりにいたします。(新川和江「鈴木亨さん頌」から) ISBN4−8120−1511−1 定価1,470円
(5%税込)

新・日本現代詩文庫33  『千葉 龍 詩集』
千葉 龍 /著 
 東京 とかいう チュウオウから/金沢 とかいう チホウからさえ
疎外されつづけてきた歴史を背に/息詰め しかも折られることなく
ひたすらに 耐え/孤高を生きてきた/わがふるさと 半島よ
みごと フグリも従え/その全身を 凛と屹立させ/海に突き入る
(「能登半島」より)
 この文庫のこれまでの十一冊の詩集の各詩篇で千葉が主張している根本思想は、本音で詩が表現されているかどうかといった問題である。詩は人の心に巣くう本音を取り出す文学である。ときに激しくときに優しく変化を見せる詩人の一筋の求道は、答えの返ってこない詩の道への確かな歩行を一歩一歩踏みしめることにある。そのことのみに専心する詩魂の歩行にある。(西岡光秋・解説より)
 ぼくらはよく、道端を這って歩く蟻と話をしている幼児を見かけることがある。あるいは、つがいの蝶に手を振る少年の姿を見ることもある。海と話ができ、魚と話ができ、そして落日との会話を希う千葉の感性は、正((まさ))に少年のように優しく豊かだ。そして、世俗に染まらないこの優しさと感性は、若くして死んだ母が千葉に残した唯一の贈物であるかもしれない。(中原道夫・解説より)
ISBN4−8120−1536−7 定価1,470円
(5%税込)

詩集 『犀の角のように』
金子 たんま/著 
暮らしの中に走った亀裂は、ついに修復できないようにも、また曖昧な橋がかかったようにも見える。その辺りの夫婦の機微を、金子たんまは俳句で鍛えられた確かな言葉で描きだす。定型からはみだすものを意識し、詩を書きはじめた作者が、おのれの心と闘いながら自然の光に心をひらいてゆく。その清澄な過程に私は感嘆する。(高橋順子)
ISBN4−8120−1526−X 定価2,100円
(5%税込)

■ 詩集 『俺はハヤト』 
水崎 野里子/著
西域ウィグル、ネパール、台湾、韓国などの詩人との具体的な出会いを通して、人と人との問題としてアジアを問い直す詩人による、血肉のレベルまで掘り下げた表現営為である。(森田 進)
ISBN4−8120−1512−X 定価2,100円(5%税込)

■ 詩集 『雪明りの夜道』
北野 明治/著
 雪明りの夜道を / 母と一緒に歩いたことがある
小さな下駄の鼻緒が切れて/その下駄を片手でぶらさげながら
私は裸足で歩いていた
〈何処へ……?/ 何のために……?〉
その記憶がない
疎開地((そかいち))の雪明りのいっぽん道を
ただ ただ / 母に遅れないように
私は一生懸命に歩いていた
ISBN4―8120―1520―0 定価1,700円(5%税込)

■ 詩集 『永遠の片隅にとり残されて』 
安藤 一雄/著
この世に在ることの / 不可思議と / 喜びに目覚める
ひそかな驚異の瞬間 / 詩は誕生する

蝉が鳴いている
流れ去った時間が耳に溢れ
いなくなったものたちが潜む
真昼の道のひっそりとした水底((みなそこ))を
胸鰭を波うたせて歩く
「蝉の声 二」 
ISBN4―8120―1528―6 定価2,100円(5%税込)


■ アラン 初期プロポ集 
高村 昌憲/訳
珠玉の127篇
二十世紀初頭のフランス社会に到来した民主主義の危機の時代に、デカルトやスピノザの思想を引き継ぐ『幸福論』の哲学者アランが思考した初期プロポは、近体市民社会に生きる者一人ひとりに呼びかける真実の声である。本書は、個人の力を信頼する民主主義精神の基本と真の自由を示唆する幾多の至言に溢れている。二十一世紀初頭の我が国の社会制度改革が、〈角を矯((た))めて牛を殺す〉ものに終わらないためにも、本書は民主主義社会を発展させる基本的精神と行動の規範に言及してゆく貴重な一冊である。文学、教育、経済、法律、社会、宗教、国家等について、独自の広汎な思考が直截に語られている。

作品の永遠性は、/ 創作する者と / それを整理する者との
共同作業である。

生涯変わることのなかった/アランの思想の萌芽は、/
国家主義に揺れていた二十世紀初頭の/フランス社会の中で、
民主主義精神の基本を、/新聞読者に説くことから始まった。
読者がその記事を切り抜いて保管し、
マリー・モール・ランブラン夫人が、
日々作成した目録によって、/その永遠性が与えられたのである。
ISBN4―8120―1539―1 定価2,100円(5%税込)


■(新)詩論・エッセイ文庫7
     『詩の真実を求めて−詩美の原質を探る』

柳田 光紀/著
生と現実との、すさまじい相剋の「火花」である詩のことばを思索しつづけるすぐれた詩論の群れ。 ここには、教育と詩と山を生きる現場からの肉声が交響している。
<目次より>
詩の時間性/詩美の原質を探る/詩における生と現実/詩人の出発
わが詩の粒子/わが宮沢賢治体験/詩人の最期/山岳詩情
詩の難解と詩人の目 /道は道を語っている
柳田光紀(やなぎだ・みつのり)
 一九三四年東京都生まれ。早稲田大学国文科卒。同専攻科修了。神奈川県立高校教諭、中国大連外国語大学派遣講師等を歴任、定年退職後、文化会館、福祉会館等で『源氏物語』の講演■講義や篆刻・書道教授など生涯学習の講師として社会奉仕活動を行っている。所属詩誌「日本未来派」同人。所属 日本現代詩人会会員、日本詩人クラブ会員、横浜詩人会会員。詩集『海と貝殻の唄』(花神社)、『壺の言葉』(土曜美術社出版販売)。エッセイ集『大連好日』(日本未来派)。共著『現代詩集成81』、『現代詩集成87』、『現代詩華集93』(東京出版)、『日本未来派詩集』(思潮社)、『日本現代詩大系bP』(檸檬社)、『戦後50年詩選』(潮流出版)、『日本現代詩選31』(日本詩人クラブ)、『詩と思想詩人集2003』『詩と思想詩人集2004』『詩と思想詩人集2005』(土曜美術社出版販売)、『日本現代詩選第32集』(日本詩人クラブ)他。ISBN4―8120―1540―5 C0192 定価1,470円(5%税込)


         
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