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 詩集 遺伝子地図
木全功子/著
年を経るにつれて、深まっていく実感があり、さらに見えてくるものがある。それらは、病であり、身近の心象風景であり、旅の奥行きである。この詩集の抑制の効いた表現の底ににじんでいる情念の烈しさに、読み手は息を呑まずにはいられないだろう。森田 進こ
ISBN4-8120-1400-X C-0092 定価:2,100円(5%税込)
  
        
 詩集 アジアの風
水崎野里子/著
この二年間、英米文学研究者であり、翻訳者であり、詩人である水崎野里子の中に、集中的に、激しく荒々しく生きいきと飛びこんできたモンゴル、沖縄、韓国、中国そして日本の姿。貧しさと豊穣さの混沌の中にあるアジアをどのように共に生きるのかを、表現者としての己に問い直しつづける旅の詩集である。
森田 進  水崎野里子ホームページURL http://www1.odn.ne.jp/~cat32320
ISBN4-8120-1395-X C-0092 定価:2,100円(5%税込)
         
 ■バイリンガル四行連詩集
木島始・石原武・新延挙/編
予想をこえる出会い、新しい自己発見
相互に独立しつつ共生を目ざして交響する詩の聯弾は、宇宙への人間の叫びであり、未知の詩的世界を探検しようとする共同作業への誘いである。
日本語の詩の理解に英語訳が光を射しこみ英語の詩の表現が世界各地の読者のこころに響く
どれほど詩人たちが、親密であろうとも、詩人たちは、予想もしなかったことどもに、出会うでしょう。そして、連詩のあらゆる試みや、実験は、自己発見として、進行していくでしょう。
 とにかく、試してみてください。きっと連詩がどんなに楽しくて、試しがいがあるか、経験するでしょうから。
すべての門は、ひらいています。
 あなたが、驚嘆にみちた測り知れない沃野に、入っていくかどうか、それは、あなたしだいなのです。
 試してみてください。 (木島 始)
収録詩人
アグネシュ・ゲルゲイ アレス・デベリアク 青山みゆき 石原 武 角谷昌子 木島 始 リーザ・ローウィッツ 満谷マーガレット 宮沢 肇 ニール・フィリップ 新延 拳 岡野絵里子 坂本宮尾 スサンヌ・ヨルン
ISBN 4-8120-1379-8 C0098 定価:3,360円(5%税込)
  
         
  詩集 かななのほいさ
金堀則夫/著
「かななのほいさ」という謎の言葉に、流し込まれたものは何であろうか。姓と血である「金堀」と地名「星田」を結びつけ、鉄と星と水の文化を展望し、歴史を見据えている。
詩人の奔放でしかも気品のある想像力は、劇的で快い陶酔を呼び寄せていく。〔森田 進〕 金堀則夫ホームページURL http://www5d.biglobe.ne.jp/~kanahori/
ISBN 4-8120-1403-4 C-0092 定価:2,100円(5%税込)
 
         
詩集 時雨を待って
鬼頭武子/著
この詩人は、ひときわ時間の感覚にすぐれている。時と時との間に、立ちどまり、恥じらい、ためらいながら、言葉が紡がれ編まれていく。それらは視覚と聴覚をたえず揺さぶりながら、風と光と水のなかで、生きる姿を映し出している。
〔森田 進〕

ISBN 4-8120-1405-0 C-0092 定価:2,100円(5%税込)

新・日本現代詩文庫O [星 雅彦 詩集]
無頼な青春から出発し、その放浪や疎外に、様々な受難を経験しながら、いま、星雅彦が詩人・美術評論家として、むしろコスモポリタンの営為を泰然とこなしているのは、状況に昂ぶらず、呪縛を離れたこの冷静さのゆえであろう。〔石原武・解説より〕
ISBN 4-8120-1389-5 C0192 定価:1,470円(5%税込)

新・日本現代詩文庫Q [新々 木島 始 詩集]
先だって、「植えかえ仕事−−翻訳によせるうた」という、氏の作品を英訳し、まだそらんじられるくらい記憶に鮮やかだ。その大意を、自分流にかいつまんでいうと、「訳せば〈詩〉がやってきて、訳さねば言葉の〈死〉がやってくる、かもしれない」。翻訳者の掟を破り、あえて蛇足を加えてみる。「訳したら〈氏〉という〈師〉がやってきた。〈字〉も〈師〉のうち、〈詩〉のうち」。(アーサー・ビナード・解説より)
一九八一年の『異邦のふるさと』など、海外の詩の紹介も多く、現在和英対訳アンソロジーの計画も進捗させている。評論・書評以外にも小説を書き、『ほんとの誕生日』(一九九三)などの作品集もある。詩精神が希薄になりがちな世紀末の詩界にあって、現実と詩、言葉と心、また描写とうたの接点を木島始は今なお探りつづけ、またその課題を絶えずわれわれに提示してくれている。
(津坂治男・解説より) ISBN 4-8120-1402-6 C0192 定価:1,470円(5%税込)
         
昭和の詩精神と居場所の喪失 [佐久間 隆史 著]
私たちは普段自分が存在していることを疑いはしない。しかし疑わないということは、私たちが存在喪失をまぬがれていることを意味してはいない。この書は、私たちの存在が居場所なくしては成り立ち得ない事実を踏まえつつ、昭和のかかえていた問題を、今を生きる私たちの身近な存在問題として捉えようとした注目の書である。SBN 4-8120-1410-7 C0095 定価:2,625円(5%税込)
■主な内容■
T
昭和の暗黒期と立原道造 ―生と居場所との関係について
西脇順三郎論 ―その詩と詩学の深さと広さについて
詩と旅と幽玄 ―西脇順三郎をめぐって
美と歴史をめぐる一考察 ―昭和詩の一問題
伊東静雄と保田與重郎 ―「清らかさ」をめぐる一考察
安西均小論 ―現実と非現実のはざまにて

U
日本的テロリズムをめぐる一考察 ―三島由紀夫と保田與重郎の所説を中心にして
三島由紀夫論 ―意識による、生と存在の回復の試み
知性と余計者 ―三島由紀夫の知性性をめぐって
生と存在をめぐる一考察 ―ヴァレリーの所説を中心にして
道化と仮面 ―太宰治と三島由紀夫

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