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■ 詩集 呼ばれて
長谷川 昭子/著
峠が紅梅が小さな祠があり、 / 街道沿いには墓もある。 / 風の中に座り、 / 雨あがりの道を歩みながら、 / やさしくしずかな心は / 周囲に融け込み、 / 生の豊かさと深さを汲み取っている。 / その奥に、原爆や紛争や / 八木重吉の一途な求道も見えてくる。 / 心洗われる澄明な世界である。
(森田 進) ISBN4−8120−1479−4 定価2100円


■ 詩集 種子がまだ埋もれているような
鈴木八重子/著
この詩人は、じっくりと時間の中を通っていく。それは、日常と非日常とが、不思議な記憶のようにくっきりと縁取っていく魂の流れの世界である。火のささやき、ふたのない海、ねむれない家の屋根、結べない帯の情景の中で深呼吸している詩人の繊細な内面の劇に驚かずにはいられない。(森田進)
ISBN4-8120-1487-5 C-0092 定価2,100円(5%税込)


■ 四行連詩集 近づく湧泉 第二集
木島 他 /著
飛躍する展開の唐突さ――詩の聯弾
言葉のブランコは、双吟・独吟・巡回吟という新しい次元の中でジャンプし、日本語と英語を駆使しながら、世界の真実に突き刺さっていく。

21世紀詩人叢書・第U期  『永遠の渡来人』 
佐相 憲一/著
佐相憲一は陽気に呼びかける、日本国憲法第9条の声で、横浜、長崎、韓国、フランス、地球の過去未来へ。応答する響きを信じて、喜劇性と悲劇性を以て。読者は思い出してほしい、小熊秀雄が〈ミソサザイ許りが聞いてゐても/決して淋しがるな〉と、たった一人しゃべりまくって死んで、まだ65年しか経っていない。(甲田四郎)
ISBN4-8120-1493-X C-0392 定価2,100円(5%税込)



■ 詩集 赤い川
川端 律子/著
世界を舞台に活躍する国際派詩人が放つ最新詩集
戦争から恒久平和の構築へとその熱い思いが、激動の歴史の糸の一本一本を血で染めながら、「赤い川」となって私たちの前に溢れ出す。つねに時代の証人たらんと懸命に生き抜いてきた詩人の重厚かつ意欲的な問題作。(中村不二夫)
ISBN4-8120-1488-3 C-0092 定価2,100円(5%税込)


■ 詩集 泉む−錬金詩篇−
高井 泉 /著
中国最古の殷王朝に用いられた甲骨文字の持つ幻想性と、現代詩が憧憬する未知なる美的空間への志向とは、微妙に交流融合する。詩集『泉む』の詩人もまた、言語の自在な創造によるイメージ世界を飛翔しつつ、甲骨文次元との触発による詩精神の展開を夢みている。詩人が繭みつつ描く空間からの、人間救済への切実な呼びかけに、私たちは酔わされざるを得ない。(伊藤桂一)
ISBN4-8120-1482-4 C-0092 定価1,890円(5%税込)

■ 試着室
深雪陽紅/著
作者は生粋の道産子で、そのペンネームの通り深い雪の中で生まれ育った基礎体験を持ち、雪を背景に描いた詩がかなしく美しい。(磯村英樹)
SBN4-8120-1485-9 C-0092  定価:2,100円(5%税込)

■ 詩集 溢れる不思議さのなかに
小島寿美子/著
小島さんは自分ひとりのために詩を書くのではなく、自分が一つの時代の社会的存在として、人々とともに重い心の荷物を背負っていくところに、自分が詩を書いていく存在であることを見出している。ぼくもまた、そういう詩人としての自覚を持つことに共感するところである。
SBN4-8120-1456-5 C-0092  定価:2,100円(5%税込)

■ 詩集 夕映えの定期便
齋藤 まもる/著
『北朝鮮の追われた不審船が逃げ込んだあの街は突然の霧が襲う不思議な街だ』 『霧の清津(チェンジン)』に少年時代を過ごした詩人が、重層する時間に人生の真実を追い続ける。

SBN4-8120-1455-7 C-0092 定価:2,100円(5%税込)

■ 二千二百年の微笑
狩野 敏也/著
これは、中国・台湾の食文化の馥郁とした香りと華麗な味覚が盛り付けられた新詩集である。全篇に詩人の自在な諧謔があふれ、愛と怨恨に彩られた伝説と異説が踊っている。現代詩が踏みこんだことのない食文化の詩学がここに出現したのである。(森田進・「解説」より)

SBN4-8120-1465-4 C-0092 定価:2,100円(5%税込)

■ おさん狐
なんば みちこ/著
岡山方言の語り口のやさしさに包まれて展開する おさん狐の物語は、詩人の鋭い歴史感覚に裏打ちされている。民話のもつ郷愁の底から 驚くべき普遍性を獲得して、現代の日本をあぶり出している。現代詩と口承文芸とを接木する。この実験詩集は、今、花火になって結晶している。(森田進・「解説」より)

SBN4-8120-1443-3 C-0092 定価:2,100円(5%税込)

■ 詩集  偽夢日記
一色真理/著
ぼくは、恋人の体の中で真っ赤に燃える巻き貝をふたつ飼い、砂漠という名前の美しい公園で一日中、落とし物を探している。
一色真理の夢が現実へ逆流しはじめた。見てはいけないものを見てしまったから、あなたはもう戻れない。みんなの見たことも聞いたこともない世界へ。

SBN4-8120-1467-0 C-0092 定価:2,100円(5%税込)

■ 詩集 日々を生きる
窪田 洋子/著
さまざまな苦労を経て、今始まったアパートでの一人暮らし。
食事、掃除、洗濯はむろんだが、雑草にも人間にも熱い目が注がれる。そんな日常の奥行きがきわめて具体的に捉えられている。その根底には信仰者の炎が燃えていて、生きる喜びと感謝が鮮烈に押し寄せてくる。
(森田進・「解説」より)

SBN4-8120-1452-2 C-0092 定価:2,100円(5%税込)

■ 詩集 睡蓮空間
今井 文世/著
 光と水と緑の内側を生きる詩人
モネの睡蓮空間に魅せられて、光と水と水面下にくぐり込み、命のはじまりと現在と未来とを呼び寄せて舞いつづける詩人は、山に登っても生の分水嶺を感得する。一方、草木の色と香りと形の内側に、人の世の時間をたえず染めあげる。岡山の風土を呼吸する詩人の空と土は、生への慕情を静かに放っている。(森田進・「解説」より)

SBN4-8120-1457-3 C-0092 定価:2,100円(5%税込)

■ 21世紀詩人叢書・第U期 1 『アンブロシア』
北岡 淳子/著
だから 『アンブロシア』 の詩世界は淡い霧の中から現れる。 初めて光を受けようとする裸の声たち。 自明なものと縁のない闇の中の思慕。 それらがいのちとして、 鮮やかに目覚めていく。 初めての光と、 遥かな思慕を抱える闇の、 その両極の間に懐胎する詩世界の官能。(石原武・「解説」 より)

ISBN4-8120-1475-1 C-392 定価:2,100円(5%税込)

■ 21世紀詩人叢書・第U期 2 『返信
佐川 亜紀/著
日本もアラブも世界中が、 滑り落ち崩れつづける。 東アジアの言語と文化と歴史に根を下して活躍する詩人・佐川亜紀が、 文明批評を軸に、 命の源の火への願いを託して、 地球の未来に向かって書きつなぐ返信。 (森田 進)
ISBN4-8120-1458-1-1C-392 定価:2,100円(5%税込)

■ 21世紀詩人叢書・第U期 3 『鳥肌のたつ場所』
望月 苑巳/著
時空をこえた発想も、 かろやかなユーモアも、 底にあるロマンチシズムも健在だ。 そうした詩作の果てに、 彼はなにを歌っているのか。 なにを伝えようとしているのか。 それは、 人の心が感ずる〈美〉ということの切なさではないだろうか。 (藤田晴央・「解説」 より)
ISBN4-8120-1453-0 C-392 定価:2,100円(5%税込)

■ 21世紀詩人叢書・第U期 4 『詩遊び・神遊び』
久保寺 亨/著
神へのこだわりが、 自分へのこだわりと表裏一体である人の、 自らのまなざしによって成された剥離の症状を、 哲学によって修復するその論理の糸を、 まるで医者嫌いの子供のように逃れながら、 けれどボロボロになった問を決して捨てることなく、 裸木を神木とする注連縄のように張り巡らして (それこそがモチーフなのだ)、 荒涼とした今の世にそっと置いた。 (藤本真理子・「解説」 より)
ISBN4-8120-1459-X C-392 定価:2,100円(5%税込)

■ 21世紀詩人叢書・第U期 5 『無限遠点』
藤井 雅人/著  
芸術は、 無限を志向する。 しかも、 「詩人」 自身が、 それをまさに問うている。 「詩人」 は、 その時 「詩」 と共に、 この地上の平安から追放され、 「ことば」 の杖にのみすがって虚空へと、 芸術の無限を求めて漂泊する。 その営為と探究の果しなさ。 それが、 詩集 『無限遠点』 の世界かと考えた。 (溝口章・「解説」 より)
ISBN4-8120-1460-3 C-392 定価:2,100円(5%税込)

         
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