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■ 21世紀詩人叢書・第U期 6 『水葬の森』
星 善博/著
血統の森への訣別の示顕
一作一作が詩人の内部に貼り付いてきた村の日常を、 訣別の意志を込めて切り取り直し、 きわめて冷静に描写されている。 それぞれの作品は、 現在の詩人の眼から再構成されているのであり、 今をどう生きるのかという痛切な問いの中に、 風景は立たされている。(森田進・「解説」 より)
ISBN4-8120-1461-1定価:2,100円(5%税込)

■ 21世紀詩人叢書・第U期 7 『みどりの断章』
藤原 星/著 
この詩人の仕事は、 今回の詩集によって 「楽園」 の設計図をようやく書き終え、 語るべき世界の内実を明らかにし始めた感がある。 やすらぎと風光に満ちた言葉はひかりによって、 よりあらたな生命を得、 地球の重力からもとき放たれて空中に浮遊する。 そこにはあえかなときめきもまた存在する。 (小川英晴・「解説」 より)
ISBN4-8120-1462-X C-392 定価:2,100円(5%税込)

■ 21世紀詩人叢書・第U期 8 『いのちひかる日』
小川 英晴/著  
愛の結合と離反、 愛の渇望と煩労、 愛の存在と不在、 ここには古今東西の文学的モチーフのすべてが凝縮されている。 そして、 ここで注目したいのは、 この詩集もまた、 かつての妻への愛の告白という、 ある種の文学的な十字架を背負って生まれてきていることである。(中村不二夫・「解説」 より)

ISBN4-8120-1463-8 C-392 定価:2,100円(5%税込)

■ 21世紀詩人叢書・第U期 9 『黄泉へのモノローグ』
坂井 信夫/著 
坂井信夫の詩。 それは何かが終わった後の奇妙な持続のようだ。 真の生が終わった後の、 果てしない生のシミュラークル。 あるいはいつか訪れる、 物理的な死への距離を、 言葉によって埋めていこうとするかのような。 それは空虚でありながら、 いやむしろ空虚であるからこそ限りないパトスを生み出す場所としてありうる。(篠崎勝己・「解説」 より)

ISBN4-8120-1470-0 C-392 定価:2,100円(5%税込)

■ 21世紀詩人叢書・第U期 10 『仮象の庭』
大塚 欽一/著 
言葉をいい替えれば、 その意志にかかわらず 「生かせられている」 という事実。 そしていつかは必ず消滅するという厳粛な神秘 (?) が大塚さんの思想を照らしているのだ。 そしてその存在理由から解放される日を、 絶望の淵で希求している。 (望月苑巳・「解説」 より)

ISBN4-8120-1471-9 C-392 定価:2,100円(5%税込)

詩集 ジャングルの少女
菅沼 一夫/著
確かな知恵者の息づかい
たえず詩神が襲いかかっている。生き生きと反応している。心と頭が活発に動いて、言いたいことが閃き、ぐさりと時を突き刺す。これが菅沼一夫の詩の宇宙である。(森田進・解説より)
SBN4-8120-1466-2 C-92 定価:2,100円(5%税込)


新・日本現代詩文庫29 『谷口謙 詩集』
谷口 謙/著
「医は仁なり」という言葉を聞かなくなって幾久しいが、谷口謙は内にその「仁」を秘めた医師である。長い間携わってきた医業と、育んできた詩が醸し出すその風貌からは「徳」のようなものが滲み出ていて、自由奔放に生きてきたぼくは、自ずから襟を正さざるを得なかった。代代医療に生きてきた家系である。
SBN4-8120-1448-4 C-92 定価:1,470円(5%税込)

詩集 男巫女−おとこみこ−
阿部 堅磐/著
人間を愛し、この地上に生きとし生けるもののすべてに、熱いまなざしを注ぐ阿部堅磐の神道精神は、乱世の時代に生きるわれわれにとって充分信頼に値するものである。おそらく阿部堅磐の詩集「男巫女」は、日本の現代詩に神道詩人という呼称を定着させた先駆者として、多くの読者のその名が記されていくであろう。(中村不二夫・解説より)
SBN4-8120-1474-3 C-92 定価:2,100円(5%税込)

詩集 山河ひとり
中川 敏/著
山野、巷をさまよい歩き、世の移り行きを見つつ通行する、其の中の一人としての、詩作の記録
第一詩集「時代の瓦礫」に次ぐ作品集
SBN4-8120-1468-9 C-92 定価:2,100円(5%税込)

詩集 毛野 
和田 文雄/著

SBN4-8120-1473-5 C-92 定価:1,890円(5%税込)

詩集 虫の音もなくて
伊藤 友子/著
SBN4-8120-1477-8 C-92 定価:2,100円(5%税込)

詩集 草の家
中村 純/著
生きること、愛すること、おのれのアイデンティティを問うことがそのまま詩になり方法論にもなっている、したたかな新人の登場である。新奇な書法を求めて行き暮れた現代詩人たちを、この詩集は、たちどまらせ、振り返らせずにはおかないだろう。水の湧く場所を久々に思い出し、初心に戻ってそこから出直さなければならぬことに、詩人たちは気づくだろう。(新川和江・解説より)
ISBN4-8120-1436-0 C-192 定価:2,100円(5%税込)

新・日本現代詩文庫24 森ちふく 詩集】
森ちふく/著
森ちふくの内奥には、静かに歌い出そうとする母性のたゆたいを豊かにたくわえていて、その内面の蓄積の表出が特色である。詩人として出発した当初から、彼女は、自己の内部に抑制してやまない詩の若さを抱えてきた。たとえば愛を見つめようとする時、森は、愛の正体をいたわりながら、愛の燃焼に優しい眼差しを注ぐ。(西岡光秋・解説より)
ISBN4-8120-1442-5 C-192 定価:1,470円(5%税込)

詩集 雪の記憶 
児玉堅悦/著
北東北羽州の生命((いのち))を育む風が鳴っている。
雪が吹き上げ、啼き、流れる地。
今、人生の端境期に立つ男が、生き下っていく実感の底から過去を現在を未来を透視している。
そこに見えてくる光景は、奥深い温かさを湛えていて、烈しく厳しく人の心を揺さぶってくる。(森田 進)

ISBN4-8120-1451-4 C-0092 定価:2,100円(5%税込)

新・世界現代詩文庫 5 
アウレリオ・アシアイン/鼓 直/細野豊 編訳
序文 アウレリオ・アシアイン  評論/細野豊

予防処置

恋人たちは愛し合う、夜も、昼も。/乳房にくちびるを、くちびるに乳房を与え、/
吸い、キスをし、舐める、/肉体でもって/愛のお定まりの不謹慎さに注釈を加え、/濡らし、油を差し、蜜を塗り、診察する。
しかしラウンドが終了すると/二人はそれぞれのブラシで歯を磨く。
エドゥアルド・リサルデ (鼓直訳)

そよ風
そよ風は やわらかな/葉裏に指先を触れる/葉は輝き ゆっくりと回る/ひと吹き もうひと吹き/葉は驚き 舞い上がる すっかり警戒して/目の不自由な人の 敏感な指のように/風は葉をかき回し/探し当てて解読する 縁を/波のような盛り上がりを その厚みを/静かに流れる鍵盤を/震わせていく/コラル・ブラーチョ (松下直弘訳)

日本人とメキシコ先住民の血の近さや、日本、メキシコ両国の歴史や地理的条件の類似性(両国とも、過去において一方は中国文化の、他方はスペイン文化の多大な影響を受け、十九世紀以降は、ともに仏、英、米等の文化に大きく影響された。また、ともに米国の隣国である)を考慮するとき、メキシコ人とメキシコは日本人と日本を映す鏡であると言えよう。従って、メキシコの現代詩を深く、的確に把握することによって、日本の現代詩の今後進むべき方向も見えてくるのではなかろうか。(細野 豊・解説より)
<収録詩人>アリ・チュマセーロ/ルヘン・ボニファス・ヌーニョ/ハイメ・サビーネス/トマス・セゴビア/エドゥアルド・リサルデ/ウラルメ・ゴンサーレス=デ=レオン/マルコ・アントニオ・モンテス=デ=オカ/ガブリエル・サイー/ヘラルド・デニース/ホセ・カルロス・ベセーラ/セルヒオ・モンドラゴン/ホセ・エミリオ・パチェーコ/オメーロ・アリディヒス/エルサ・クロス/アランシスコ・エルナンデス/アントニオ・デルトーロ/ダビー・ウエルタ/アンバル・バスト/アドルフォ・カスタニョン/コラル・ブラーチョ/アルベルト・フランコ/ホセ・ルイス・リバス/マヌエル・ウラシア/ファビオ・モラビト/ハイメ・モレーノ・ビリャレアル/カルメン・ボウリョーサ/ホルヘ・エスキンカ/フランシスコ・セゴビア/テディ・ロペス=ミルス/アルバ・フローレス/アウレリオ・アシアイン/アナ・ベレン・ロペス/エドゥアルド・バスケス=マルティン/ルイス・イグナシオ・エルゲーラ/フリオ・トルヒーリョ/ルイヒ・アマーラ/マリーア・バランダ
ISBN4-8120-1449-2 C-0198 定価:1,470円(5%税込)
         

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