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■ 詩集 『キャヴェンディッシュの海』
方喰あい子/著
人間がどのように自然と向き合い、
そしてこれからどのように対峙していったらよいのか、
詩集『キャヴェンディッシュの海』は文明社会を生きる私たちに
そんな問いをつよく投げかけてくる詩集である。
中村不二夫「解説」より
ISBN978−4−8120−1656−5  C0092 定価2100円(5%税込)

■ 詩集 『龍の末裔――子供から大人のための童話詩』
築山多門/著

目を開けると見える / 目を開けて見ようとしないだけ
目を閉じて見ているのは/目に見えない欲望のかずかず
ああ 空はこんなにも/青く澄んでいるというのに

目を閉じると見える/目を閉じて見ようとしないだけ
目を開けて見ているのは/目に見える虚飾のかずかず
ああ 愛はこんなにも/あたたかく深いものなのに
ISBN978−4−8120−1660−2 C0092 定価2100円(5%税込)

■ 評論集 『ヘルマン・ヘッセ』
フランツ・バウマー/著 高橋勝義・高山尚久/共訳

詩人の由来と幼年時代へと順を追って、詩人ヘッセの人間を愛するロマンチックな面と、社会的リアリストの面を透徹した眼をもって客観的に書きすすめています。(「訳者のまえがき」より)

ISBN978−4−8120−1619−0  C0098 定価2100円(5%税込)

■ 新・現代詩人論叢書1『朝鮮最初のモダニスト 鄭芝溶』
吉川凪/著

韓国近代詩の原点であり、その頂点に達した鄭芝溶の生涯と世界。京都の青年時代に分け入った精密な調査を軸に再構成した画期的な研究書であり、詩論である。 (森田 進)

ISBN978−4−8120−1618−3  C0395 定価2625円(5%税込)

■ 詩集 『弱さという特性』
下村和子/著
空、水、樹木の内部へと潜り込んで
予感されたもの。
それは、弱さとこわれやすさを肯定して
存在の豊かさを保証する世界との出会いだ。
これは、苦の極みから祈りへと結晶した
希有の詩集である。
(森田 進)
ISBN978−4−8120−1625−1C0092 定価2100円(5%税込)

■ 詩集 『吾亦紅の叢のかげに』
櫻井順子/著
油えのぐを初めて手にするという櫻井さんが、研究所を訪れて20余年が過ぎた。器用さに欠ける絵はひたむきな精神性と感性の投入の結果、個性強い作品となった。画面からは、彼女の書く「詩」のことばが響いてくる。その詩を読むとき、もう一つの表現世界「油絵」の画面が私の前に浮かび上がるのを見ることになる。
(栗林今朝男)

ISBN978−4−8120−1662−6  C0092 定価2100円(5%税込)

■ 21世紀詩人叢書・第U期28『コラール』

中村不二夫/著

総じて旅人となっているこの詩人の目はいつも、追い詰められた生が放つ一瞬の輝きをとらえようとしているように思える。
(神品芳夫・栞より)

ISBN978−4−8120−1643−5C0392
定価2100円(5%税込)

■ 新・日本現代詩文庫51『高田太郎詩集』
高田太郎/著
〈英霊に対し敬礼!〉
ルソン島サラクサク峠の慰霊碑の前で
陸軍一等兵軍服姿のY氏が絶叫した
碑の頭に止まっていた羽虫が
一瞬たじろぎ身をふるわせた
ナパームで焼きつくされた山肌は
米軍三千、我軍四千余の戦死者を糧にして
深い緑をたたえている
その緑の裾野から子供と犬が動き出した
(「幻日」より)

ISBN978−4−8120−1658−9  C0192 定価1470円(5%税込)


つまり娘さんと違い頭部と顔面は残存
が 頭全体がぐらぐら
死因は頭蓋内損傷を伴う脳挫傷

原因は前例と全く同一
外因死 「8」その他及び不詳の外因死
電車にはねられ頭部轢断の一例があったな
なだれ落ちた墓石の下
家屋全体の下敷きになった遺体の検死
初めての経験だった
(「惨禍」より)

ISBN978−4−8120−1657−2 C0092 定価2100円(5%税込)


詳しく読む
■ 『 詩 学 入 門 』
中村不二夫・川中子義勝/編

現代詩がこんなにわかりやすいなんて!!
日本詩人クラブ・研究会での講演記録を集成。
予備知識なしでも読める、待望のガイドブック誕生。

ISBN978−4−8120−1655−8  C0095 定価3990円(5%税込)



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