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■ 『カーマイン エクスタシー』 
小川英晴/著
ゆび
するするとがりはじめ
てはいつになくみずからのたいおんを
いとおしいものにかんじはじめる
ゆびさきでしかたどれない
ものがたりをねむらせて
よるのやみに
じゆうなしぐさでねがえりをうつゆび
するとゆびはますますふかいねむりにおちて
かぎりなくいとおしいよるをめぐりめぐって
ようやくあさを
ゆびさきにかんじはじめる
ISBN978−4−8120−1597−1 C0092 定価2,100円(5%税込)

■ 詩集 『洪水の夢』
中尾一郎/著
交錯する時間の側に、いつも猫がいる。
猫は、生の難問から、瞬時解き放ってくれる。そして、
詩を書くとは生の背骨を鍛えることだ。
ここには、精神の健康を模索し
訓練する方法を手に入れた稀有の詩人がいる。
森田 進

ISBN978−4−8120−1601−5 C0092 定価2,100円(5%税込)

 『わが恨』
雲島幸夫/著
叙事詩というよりは記録詩と呼んだほうがいいかもしれないが、さすがは普通なら小説になるところを、詩の形式で人間の生きざまを語り、ぐんぐん読ませる筆力は、異色の詩人だと思いました。
上田周二



ISBN4−8120−1578−2 C0092 定価2,625円(5%税込)

 新・日本現代詩文庫46 『伊勢田史郎詩集』
伊勢田史郎/著
岩のうえに間断なく落下してくる 水
リズミカルに動く (春鳥←一字)鴒 の 黒く 長い尾
そこで径が尽きていた
領事をしばらく務めたのち
イギリス人のS・F・パードンさんは 神戸大学の教授になって こう言った
どうして 社会主義を擁護しようとしないのですかあなたたちは
湖の面を鉛いろの靄が覆っていた
ぽうぽう ででっぽう ぽう
林のなかでは雉鳩が鳴いていて 枯草を踏みながら誰かが こちらへやって来る(「ときの絵葉書」より)
ISBN978−4−8120−1585−8 C0192 定価1,470円(5%税込)

■ 詩集 『オムレツの日』
山本みち子/著
世界を見つめる私が、
いつのまにか世界の内側に送りこまれる。
共感する分身、距離の中に見えてくる他者、切実であやうい
新たな出会い。人生の成熟の予感の中で、これらの
形象化に挑む戦慄的な冒険がここには展開されている。
(森田 進)

ISBN4−8120−1588−X C0092 定価2,100円(5%税込)

■ 詩集『風のように』
山川隆澄/著







ISBN4−8120−1589−8 C0092 定価1,680円(5%税込)

■ 21世紀詩人叢書・第U期24 『二弦琴』
細井明美/著
ここには二十一世紀初頭、われわれ人類にとっての最重要課題、性別、年齢差、社会的格差を超えての真の共同体作りへの壮大なユートピア構想が展開されている。そして読者は、この詩集からとても不思議で、とても大きな明日に生きる力を与えられることだけは間違いない。(中村不二夫「栞」より)

ISBN4−8120−1590−1 C0392 定価2,100円(5%税込)

■ 21世紀詩人叢書・第U期25 『横丁のマリア』
新井豊吉/著
青森県の三沢に生まれた新井豊吉の幼少期、教育者として生きている現在の集中と発見、そして父の故郷(韓国、大邱←テグ)の親戚を訪ねた感動の旅。これは、在日の個の丸ごとが深々とほとばしってくる異色の詩集である。(森田 進)




ISBN4−8120−1591−X C0392 定価2,100円(5%税込)

■ 21世紀詩人叢書・第U期26 『帰郷』
村山精二/著
村山の詩を読むと、不思議にもかつて存在し、今はどこにも存在しない、そんな熱い風景が現実となって蘇ってくることの不思議な感覚を思う。そしてもうひとつ、村山の詩が現在の読者の胸を打つとすれば、そこに現代人には失われた情理の世界が表現されているからではないか。

ISBN4−8120−1592−8 C0392 定価2,100円(5%税込)

■ 新・日本現代詩文庫47 『鈴木満詩集』
鈴木満/著
このあいだ
思いがけず心に会ってきたと
云ってくれた人がいます
そのとき
心は
鳥のかたちをしていたのか
花のかたちをしていたのか
きけなかったのですが
心が生きているのは確かなのです
(「心」より)

ISBN4−8120−1593−6 C0192 定価1,470円(5%税込)

■ 詩集『メタセコイアが揺れている』
吉久隆弘/著
帰ることのない時間の足音を噛みしめながら生と死を凝視する詩人は、地の底から這い上ってくる種子のように、光の中へ飛び込む強靭な意志を打ち立てる。郷里の土と空に信を置いて、存在の根を探り当てようと挑みつづける異色の世界である。 ――森田 進

ISBN4−8120−1578−2 C0092 定価2,625円(5%税込)

■ 遺稿詩集 『ポケットに詰め込んで』
たに みちお/著
戦後、半世紀を超えて、この国の失ったものの大きさが、社会の、文化の、生活のすべての面で問われている。
解決を模索するどのような課題を『ポケットに詰め込んで』詩人たに みちおは旅立ったのか。最愛の偵子夫人の尽力に成る、この珠玉の遺稿詩集の誠実な完成に読者は胸を打たれるであろう。
丸山 勝久

ISBN4−8120−1598−7 C0092 定価2,100円(5%税込)



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