|　 次の１０冊 ■　詩集 『絵のないえほん』 青柳哲也夫／著 校庭の片隅で拾ったビーだま 中をのぞくと子供の頃のぼくがぼくを見ている くちばしの長い鳥がぼくの未来から飛んできて 光の中に消えた 風だけが知っている詩をぼくは聞いた 太陽の手のひらで 未来は光に色を与え虹の中にぼくはいる 大人になっても 夢の世界にしか生きることが出来ないぼくを ビーだまの中のぼくが笑った （「ビーだま」より） ＩＳＢＮ９７８−４−８１２０−１６５３−４　　Ｃ0092 定価１６８０円（５％税込） ■　21世紀詩人叢書・第�U期27 『よぶり火』 和氣康之／著 いのちの危機に遭遇した作者が、残されたわずかないのちをもとにして生み出した詩集と言えることになってくるし、危機や暗黒、死や狂気に深く囲繞されている詩集と言えることにもなってくる。 （佐久間隆史・栞より） ＩＳＢＮ９７８−４−８１２０−１６４２−８　　Ｃ0392 定価２１００円（５％税込） ■　新・現代詩人論叢書 １ 『朝鮮最初のモダニスト　鄭芝溶』 吉川　凪／著 韓国近代詩の原点であり、その頂点に達した鄭芝溶の生涯と世界。京都の青年時代に分け入った精密な調査を軸に再構成した画期的な研究所であり、詩論である。 （森田　進） ＩＳＢＮ９７８−４−８１２０−１６１８−３　　Ｃ0395 定価２６２５円（５％税込） ■　詩集　『そぞろ心』　　日本詩人クラブ新人賞　受賞 肌勢とみ子／著 朝　目が覚めたら 秋がきていました ――きてくれて助かった わたしは正直な感想を述べました この夏の暑さにすっかり参っていました そして急に新しい詩集を創りたくなりました いますぐに なぜこんなに急くのか自分でもわかりません 散らかった部屋を 散らかった自分を ひと思いに片付けたくなったのかも知れません まだまだ道は続いているはずなのに 行き止りに立っている気分なんです そのくせ　本は創りたいのです すぐにでも 出来心？ いいえ　そぞろ心 なのでしょう　きっと （「あとがきにかえて」より） ＩＳＢＮ９７８−４−８１２０−１６５２−７　　Ｃ0092　定価２１００円（５％税込） ■　詩集　『ふるさとは蒼く潔かったのだ』 小島寿美子／著 小島寿美子には、既に表現をためらわずに生き抜く、たたかいの覚悟を見ることができる。 わたしは、著者の抱いていた厳粛な覚悟を読み取ることの、ずいぶん遅れていたことを恥ずかしく思った。 （片岡文雄・跋より） ＩＳＢＮ９７８−４−８１２０−１６２４−４　　Ｃ0092　定価２１００円（５％税込） ■　21世紀詩人叢書・第�U期　30　『スピリトゥス』 北原千代／著 北原千代は、秀抜な表現の達成で事足りるとする、昨今の詩の在り方とは違う故郷から来た。風の息吹きや水の流れを身の内深く呼び込み、ふかぶかと共鳴する響きとなって、時の連なりや命の世界の広がりへと人格的な交わりを深めていく。 （川中子義勝・栞より） ＩＳＢＮ９７８−４−８１２０−１６４３−５　　Ｃ0392　定価２１００円（５％税込） 日本の詩人は或いは我々の血と精神が混じっているのではなかろうか思われるほど、余りにも韓国的な異邦人といわざるを得ない。 （金光林・解説より） ＩＳＢＮ９７８−４−８１２０−１６０９−１　　Ｃ0092　定価６３００円（５％税込） ■　詩集　『終わりのない夏』 門田照子／著 この詩人は、日常の、どんなできごとにさし向かう時も、 現実をしっかり凝視する眼と心を持っている。 その記述が淡淡と平衡を保っているのは、詩精神の勁さによるものだろう。 （伊藤桂一・跋より） ＩＳＢＮ９７８−４−８１２０−１６３５−０　　Ｃ0092　定価２１００円（５％税込） ■　詩集　『蝶は森の奥に棲む』 上田万紀子／著 私は三十年程も彼女の仕事一途な、勉強の姿勢をみてきている。 作品はいずれも、よく彫琢され、醇化され、平明で穏健、日常の思想、感情、感性の世界を謳っていて、感触もやさしく潤いを帯びている。 （伊藤桂一・解説より） ＩＳＢＮ９７８−４−８１２０−１６０６−０　　Ｃ0092　定価２１００円（５％税込） ■　詩集『晩鳥の森から』 田代　卓／著 この詩人の世界は、 いわゆる土俗的あるいは土着主義の世界ではない。 北奥羽に腰を据えた暮らしの現場での 人間と自然との濃密な交感の世界なのである。 （森田進・解説より） ＩＳＢＮ９７８−４−８１２０−１６１３−８　　Ｃ0092　定価２１００円（５％税込） 次の１０冊 １ ２　３　４ ５ ６ ７ ８ ９ 10 11 12 13 14 15 16　 17 18 19 20 21 22 23 24　25　26　27 28　29　 E-mailでのご注文を承ります！ Copyright 2002 DOYO BIJUTSUSHA SHUPPAN HANBAI.All rights reserved.