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■ 詩集 『あかねぞら』
田中順三/著
私はパーキンソン病と診断されて
動くのが容易ではなくなったのだ

「俺の分まで長生きしろよ」
友人は冷気を帯びた早春の風となって
吹きすぎていった

秩父の山なみに
落日は見るまにのみ込まれてゆき
燃えるように赤い色彩が
西空にひろがっていった
「あかねぞら」より
ISBN978−4−8120−1636−7  C0092 定価2100円(5%税込)

■ 『ロッテ・クラマー詩選集』
木村淳子 ドロシー・デュフール共訳
ロッテ・クラマーの表現は柔らかだ。しかしどの詩を読んでもその底に不安、恐れ、悲しみ、痛みといったものが潜んでいて、読むものに静かな声で伝わってくる。彼女の詩のほとんどがユダヤ人としての体験にかかわっていることからくるのかもしれない。 (矢口以文)

ISBN978−4−8120−1620−6  C0098 定価2100円(5%税込)

■ 詩集 『漁 師』
谷口 謙/著
生年月日 大正十四年五月二十一日
ぼくより七日年長
娘三人死亡直後にはせつけている
考えてみればお爺さん いい最後だったかな
海を恋い毎日海岸に立っていたとか
一週間先輩のあなたの生涯が羨ましい
無名の生涯だってよかった
医者嫌いで二十年未受診だった由
「漁師」より
ISBN978−4−8120−1615−2  C0092 定価2100円(5%税込)

■ 詩集 『忘れかけていた男』
伊集院昭子/著
魅惑的かつ奥ゆかしく生まじめな
都市派の女性詩人の日常が、
苦味を添えて美味しく盛り付けられ、
暗示性ゆたかに踊っている。
(森田進)

ISBN978−4−8120−1627−5  C0092 定価2100円(5%税込)

■ 詩集 『沈黙のブルー』
山口敦子/著
長い歳月、山口敦子は、青という色彩に魅了されて、人間の心の深淵にひそむ生命のありかを追求してきた。
その成果が、絵画、音楽、版画、陶芸等の背景からにじみ出る青をテーマとした詩作品へと結晶したのである。
この詩集は、これら詩編の魂の賜物である。これからの山口敦子の詩人としての眼が、これを機として、ますます輝きを増すことを期待しよう。
(西岡光秋)
ISBN978−4−8120−1632−9  C0092 定価2100円(5%税込)

■ 詩集『アウシュヴィッツの雨』
富田和夫/著
富田和夫氏の作品からは、磯の香や汗の匂いがする。
世界の各地を巡る旅先で、風土に根付いた人々の
生きざまを肌で感じとり、肌で詩(うた)いあげる。
 何よりも頭で書くのでなく、対象に体ごとぶっつかっていく
エネルギッシュな作風に魅力を感じる。
(諫川正臣)
ISBN978−4−8120−1634−3  C0092 定価2100円(5%税込)

■ 詩集 『結 晶』
青柳俊哉/著

世界の深みへ下降する、純粋単独者

存在の深い闇の中でこれほど美しく光る言葉を私たちは見たことがあるだろうか
心の深層へとこれだけ深く下降した詩人を私たちはかつてもっただろうか
予定調和を拒む孤独な詩人が生命の深みから表白する、鮮烈な第一詩集

ISBN978−4−8120−1623−7  C0092 定価1680円(5%税込)

■ 『詩と思想詩人集2007』
「詩と思想」編集委員会/著

変革の時代に、変化するものと不変のものとを
鋭く見つめる現代詩人280名による
最新・最大のアンソロジー!

ISBN978−4−8120−1645−9  C0092 定価2800円(5%税込)

■ 詩集 『こころの樹に花咲いて』
倉田史子/著

質実で謙虚で、
しかも一途な生き方の中から、
咲き出てくる抒情の花をだいじに育てながら、
この詩人は、いまも、これからも、
自身の信じる道を着々と歩んでゆく。
(伊藤桂一・跋文より)

ISBN978−4−8120−1631−2  C0092 定価2100円(5%税込)

■ 詩集 『返本還源』
野老比左子(ところ・ひさこ)/著

同時代に生きる詩人――
日本的、東洋的な詩想を心に秘めながら、
けっして閉鎖的な詩人ではない。
むしろ抒情の中に、さりげなく
現代を取り入れた文明批評の
詩人と言ってもよいだろう。
(中原道夫)

ISBN978−4−8120−1654−1  C0092 定価2100円(5%税込)

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