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■ エリア・ポエジア叢書14『父を着て』
石倉宙矢/著

あなたにもあるでしょう
夢でも現実でもなく、またそのどちらでもある場所。
詩とはそんな「架空の宇宙」だ。
苦しい日常から、一瞬でも脱出して世界を相対化できたら、
もっと深く誰かを愛することができるのではないか?

ISBN978-4-8120-1811-8 C0392 定価1890円(5%税込)

■ エリア・ポエジア叢書15『橋の下の猫やなぎ』
池田髙明/著

ぼくには ふるさとは ない
胸の奥から聞こえるせせらぎや風のそよぎに耳を澄ませてみよう。
そこには亡き父母や幼年の日々が今も生き続けているから。
ほら。水辺の猫やなぎがささやいているよ。
「哀しいことなど、あろうか」と。

ISBN978-4-8120-1812-5 C0392 定価1890円(5%税込)

■ 詩集『面影町界隈』
和田文雄/著

 いつからか東京下町に人情と粋が生まれ、わらべ唄がうたわれ面影町となる。江戸弁の小気味よさと諧謔。遠い神話も受けつがれ、軒先と道端から拾われたもので“おばばさま”への魂鎮めとする。和田詩の精華がさやけくも麗らかに匂い立つ。
(大掛史子)

ISBN978-4-8120-1816-3 C0092 定価2100円(5%税込)

■ 詩集『燃える野田藤』
中正敏/著

不条理がある限り、沈黙できない。
生かされてあるのだから。

ISBN978-4-8120-1825-5 C0092 定価2100円(5%税込)

■ 詩集『最後のシネマ』
斎藤久夫/著

今日も無数のいのちが世界のどこかで失われようとしている。血を流す人の姿が、詩人には自らの握るペンに見える。そのインクが乾かないのに、どうして書き続けないでいられようか?声にならない無念の叫びを、沈黙の闇から引きずり出さずにいられようか?
(一色真理)

ISBN978-4-8120-1817-0 C0092 定価2100円(5%税込)

■ 詩集『そこに海があるから』
鈴木尚代/著

詩集の題名〈そこに海があるから〉を見て、とっさに、
有名登山家の「そこに山があるから」を思い出した。
論語には「智者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ」とある。
智者と水の関りは、水が一ケ所に停滞せず流れて行くように、
智者は臨機応変に事を処理するとの意。
鈴木さんにはこの面もあるが、ここでは、
西欧の、「海は生命の根源、人類誕生のところ」、
広くは愛ととらえるのがよいであろう。
(比留間一成「添え書き」より)

ISBN978-4-8120-1807-1 C0092 定価1500円(5%税込)

■ 『詩と思想詩人集2010』
詩と思想編集委員会/著

地域が、若者が、詩を発信し始めた。
政権交代。IT革命。
今こそ「現代詩の希望学」を語ろう。
激動する時代のナビゲーター、
詩人278名による一大アンソロジー。

ISBN978-4-8120-1830-9 C0092 定価2800円(5%税込)

■ 『天彦五男詩全集』
天彦五男/著

若い時から天彦は、人や物の行き先を知り抜いているような世知を身に付けていた。そうした消滅を直感する空無思想を、戦時、戦後の幼少期の環境急変や肉親の死などを通して、形成させたものにちがいない。唯物論的な思考傾向はあったが、彼のエスプリは、絶えず俗にあって、仙にも聖にもなれない、素のものを保持しようとしたのではなかったか。
(金子秀夫)

ISBN978-4-8120-1821-7 C0092 定価6300円(5%税込)
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