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2011年9月更新 新刊情報はこちら

■ 『ネットの中の詩人たち7』
島秀生/編著

読める詩。読みたい詩。伝わる心。
「詩集」だと意識しなくても、
どなたにでも読んでいただける「本」です。
あたなと同じ「心」に出会ってください。
ISBN978-4-8120-1850-7 C0092 定価1470円(5%税込)

■ エリア・ポエジア叢書16 『こくごのきまり』
丁海玉/著

簗にかかった言葉たち。
あなたがもし法の網にかかれば?! しかも日本語が通じない異言語の世界で!
言葉はたちどころに救済どころか、言い分がせめぎ合う口パクの酸素欠乏症に陥るであろう。グローバルな時代の物陰で言葉は必ず行き違ってゆく。法廷通訳人でもある丁海玉は言葉の断裂を、法廷を通して簗ではねる鮎のように描き取った。日本語とアイデンティティーのはざまで自ら悩んで母国語を身につけた在日世代の詩人でなければ、とうてい詩にはならない詩の、詩集である。(金時鐘)
ISBN978-4-8120-1820-0 C0392 定価1890円(5%税込)

■ 日韓環境詩選集 『地球は美しい』
佐川亜紀・権宅明/編訳

地球環境の危機の時代に東アジアの叡智を表す
日韓新時代を迎えグローバルな意識で共生の世紀を目指し、
現代文明の行詰りに東洋の自然と思想を復活させる詩選集。
金南祚・金光林・高銀・金芝河・金宗吉・申庚林・成賛慶・
新川和江・谷川俊太郎・金時鐘・白石かずこ・伊藤桂一・吉増剛造・石川逸子ら
代表的詩人370名の作品を収録。
ISBN978-4-8120-1822-4 C0092 定価2800円(5%税込)

■ 詩集 『ぬけ殻あつめ』
後藤順/著

立ち止まって、後ろを振り向くとき、
それは過去を探しに行くときだ。
そこにはおびただしい数の自分のぬけ殻がある。
詩人はそれをたどって
幾千もの断片となって
しまっている過ぎた「時」を
たどり直さなければならない。
その行為から垣間見えてくるものは何か!
そこに詩の原点がある。

ISBN978-4-8120-1824-8 C0092 定価1575円(5%税込)

■ 詩集 『ひとと宙』
笠原仙一/著

「天涯の郷」から5年 / 宙から言葉が / 滴るように
命のいとおしさ  / 在ることの / うつくしさを詩う
カサセン 待望の / 新詩集!


ISBN978-4-8120-1818-7 C0092 定価1575円(5%税込)

■ 詩集 『ことばよ 宙空へ』
藤井雅人/著

詩は分裂したことばを再び結合することばの祭りでもある。祭りの無限の空間を秘めた一篇の詩は、ことばを本源の世界に導く窓またはブラックホールである。


ISBN978-4-8120-1819-4 C0092 定価2625円(5%税込)

■ 新・日本現代詩文庫77 『森野満之詩集』
森野満之/著

ああ しかし言葉をあやつる者よ
おまえがいるから
景色がよく見えない
おまえがいるから
翻ることができない
いっそのこと舌を抜いてしまおうか
(「軌跡」より)

 旧満州国生まれ。北海道育ちの森野満之に「脱藩」という言葉はそぐわないが、比較のためにあえていえば森野満之は「脱藩者」としての詩人である。「望郷の詩を歌うこと」のできる場にいるのである。(中略)再度あえて言えば、この詩人は片岡文雄の説く「日本列島を貫く在地者による主体の位置確保」という場につながってゆくような詩を書いているのである。(小松弘愛・解説より)

 健やかな健全さが正義感を貫くことだとすれば、市井を生きることこそ難しい。満之は珍しいその人なのである。(中略)森野満之の社会的思念にみちた叙情詩は、謎解きのようにスリリングだ。その底に怒りの眼が光っている。そして間歇泉のように、骨太い風刺精神を噴き上げる。(森田進・解説より)
ISBN978-4-8120-1828-6 C0192 定価1470円(5%税込)

■ 新・日本現代詩文庫76 『桜井さざえ詩集』
桜井さざえ/著

私は海から生まれた不出来な作品
波打ち際で砂にまみれ 波に打たれていた
こころやさしい一族に拾われ
船に揺すられながら大事に育てられた

潮騒の中から聞こえくる
ひと夜で思いを遂げたなら
貫きなさい 生きなさい ざざくりでありなさい
(「ざざくり」より)

桜井さざえが生木を剥ぐように、開扉する詩世界の現実体は、ヘミングウェイのそれのように、即物的だ。それ故にドライに描かれる事物の相貌は鋭角的な影を抱える。桜井さざえのリアリズムが悲劇的なトーンを響かせるのはそのためだろう。(石原武・解説より)
これは単なる秘境案内ではない。単なるフォークロアではない。詩「帰鳥鼻」に見られるように、詩人はいわば生者と死者を代表して自分たちの郷土を歌い上げているのである。桜井さざえがあってこそ、倉橋島があるのであって、その逆ではないのだ。(神品芳夫・解説)
花をモチーフにした詩を一冊にまとめて出版したい。と聞かされた時、私は一種の戸惑いと危惧を感じた。(中略)しかし、送られてきた校正刷りを読み進むうちに、それは、このひとの詩業を大切に思うあまりの、私の杞憂であることがわかった。題材こそ違え、倉橋島の桜井さざえは、紛れもなくここにもいた。いてくれた。(新川和江・解説より)
この詩集の貴重な証言は、人に故郷という願望がある限り、今後も普遍的な意味を持ち続けていくであろう。おそらく、私たちが最後に帰っていく場所は、人と人が血肉を越え繋がり合っていくという、ここに桜井が現出した世界以外にはない。(中村不二夫・解説より)
ISBN978-4-8120-1814-9 C0192 定価1470円(5%税込)

■ 詩集 『地図のかなたへ』
谷口ちかえ/著

ここは入口 そして出口

頁を繰るたびにあなたはきっと見つけるだろう。
戦争に踏みしだかれた最後の世代だからこそ歌える、清冽な抒情。
闇の中に、ひとすじの光のように降りそそぐ、熱い言葉。

ISBN978-4-8120-1815-6 C0092 定価2100円(5%税込)

■ エリア・ポエジア叢書17『背後のまなざし』
永田豊/著

母の背中は丘である
老いた母が千人針を縫う手つきをする。
父は戦争でとうに死んでいるのに――。
母の目にだけ見えるものがあるのだ。
ならば、せめて今自分も見えるものを書き記そう。
いつの日か、闇の壁が崩れ、凍った言葉が溶け出す日を信じて。

ISBN978-4-8120-1826-2 C0392 定価1890円(5%税込)

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